マンションの怪 13

2021-08-13 10:08:05 | 日記
手を繋いだ女の子は、Y子の手をグイッと引っ張ると、あるところに連れていく。

「………ど、どこへ連れていくの?

「…ベランダ…」

「ベランダ?!💦……で?そのあと、どうなるの?」

「ベランダには、男の子がいて…

「ちょ、ちょっと待って!!女の子と…その上、男の子まで…いるの?!💦💦」

Y子は、急に挙動不審になって、周りを見回した。

「あまり、大きな声を出さないで💦💦」

大きな声を出してるつもりは全くない💦彼女は、かなり神経過敏になってるのかも知れない。

「あの子たちが、一緒に来ているかも知れない…、聞かれているかも💦💦」

「Y子💦💦……大丈夫?💦」

かなりY子は、メンタル的に追い詰められているんじゃないか…と思った。

「…でね、まだ、続きがあるの…。」

再び、周囲を見回した。

私は、怯えるY子が可哀想で、まるで小さな子をあやすように、Y子の背中をポンポンと叩いた。

「その、男の子は、とても怖い顔をしてて……、私の背中を押すの」

「え?…お、押す…とは?」

「ベランダから…」

「ちょ、ちょっとまずいじゃない💦💦」

「うん。だから、怖くて眠れないの。」

そんな…💦

こわい💦💦

「ひ、引っ越ししたら?」

「そんなお金無い…」

「しばらくうちに泊まりに来る?」

「うん、そうしたいんだけど…、"その子たち"から逃げ回ってても、解決しないでしょ。アンコんちに泊まったら、自宅に帰れなくなだちゃう…」

…それもそうだ…💦