手を繋いだ女の子は、Y子の手をグイッと引っ張ると、あるところに連れていく。
「………ど、どこへ連れていくの?」
「…ベランダ…」
「ベランダ?!💦……で?そのあと、どうなるの?」
「ベランダには、男の子がいて…」
「ちょ、ちょっと待って!!女の子と…その上、男の子まで…いるの?!💦💦」
Y子は、急に挙動不審になって、周りを見回した。
「あまり、大きな声を出さないで💦💦」
大きな声を出してるつもりは全くない💦彼女は、かなり神経過敏になってるのかも知れない。
「あの子たちが、一緒に来ているかも知れない…、聞かれているかも💦💦」
「Y子💦💦……大丈夫?💦」
かなりY子は、メンタル的に追い詰められているんじゃないか…と思った。
「…でね、まだ、続きがあるの…。」
再び、周囲を見回した。
私は、怯えるY子が可哀想で、まるで小さな子をあやすように、Y子の背中をポンポンと叩いた。
「その、男の子は、とても怖い顔をしてて……、私の背中を押すの」
「え?…お、押す…とは?」
「ベランダから…」
「ちょ、ちょっとまずいじゃない💦💦」
「うん。だから、怖くて眠れないの。」
そんな…💦
こわい💦💦
「ひ、引っ越ししたら?」
「そんなお金無い…」
「しばらくうちに泊まりに来る?」
「うん、そうしたいんだけど…、"その子たち"から逃げ回ってても、解決しないでしょ。アンコんちに泊まったら、自宅に帰れなくなだちゃう…」
…それもそうだ…💦