マンションの怪 15

2021-08-18 09:04:34 | 日記
「大丈夫?」

「もう、大丈夫じゃないの…。眠るのが怖くて」

「夢なんだよ。こんな事、現実にあるなんて考えられない…」

「そうだよね…。ね、今度、泊まりに来て」

「え?」

「私自身、本当は、こういう現象って信じないタイプなの。だから、悪い夢を見てるんだと思う。だから、アンコにも確認して欲しいの。私の夢なのか、夢遊病なのか…」

「…そうだね。」

結局、断り切れず、彼女のマンションに泊まる事になってしまった。

彼女のマンションに泊まるという日、その日は明るいうちからマンションに向かった。

正直、暗くなってからだと、入る勇気が鈍りそうだ…。

ベランダは扉が閉じている。



ピンポーン!

………。

ピンポーン!

………。

もしかしたら、何かあった?!💦💦
Y子は、私が来るのを知っているはずなのに…。

ピンポーン!

カチャ…。

少し遅れて扉が開いた。

「大丈夫?どうした?」

「最近は、夜眠りたくなくて、頑張って起きてるの。その分、明るい日中に寝てるの」

…そうなんだ…。そうだよね。寝ないとまずいよね。

「昼間は、悪い夢見ないの?」

「うん。見ない。」