「大丈夫?」
「もう、大丈夫じゃないの…。眠るのが怖くて」
「夢なんだよ。こんな事、現実にあるなんて考えられない…」
「そうだよね…。ね、今度、泊まりに来て」
「え?」
「私自身、本当は、こういう現象って信じないタイプなの。だから、悪い夢を見てるんだと思う。だから、アンコにも確認して欲しいの。私の夢なのか、夢遊病なのか…」
「…そうだね。」
結局、断り切れず、彼女のマンションに泊まる事になってしまった。
彼女のマンションに泊まるという日、その日は明るいうちからマンションに向かった。
正直、暗くなってからだと、入る勇気が鈍りそうだ…。
ベランダは扉が閉じている。
ピンポーン!
………。
ピンポーン!
………。
もしかしたら、何かあった?!💦💦
Y子は、私が来るのを知っているはずなのに…。
ピンポーン!
カチャ…。
少し遅れて扉が開いた。
「大丈夫?どうした?」
「最近は、夜眠りたくなくて、頑張って起きてるの。その分、明るい日中に寝てるの」
…そうなんだ…。そうだよね。寝ないとまずいよね。
「昼間は、悪い夢見ないの?」
「うん。見ない。」