「夢遊病なのかも…。」
Y子は、何かしらの答えが欲しくて、『夢遊病』であるかも知れない…とつぶやいた。
翌日、Y子を連れて、知り合いの霊能力がある…という友人に会いに行くことにした。
霊能力があるという友人は、40代のある会社を経営する男性Fさん。
Fさんは、地方で有名なお寺さんの次男で、霊感があることは、公言していない。
お互い芝居が好きで観劇サークルに行った時に出会った。
Y子は、霊能力者に会うことを怖がっていた。
それは、今起きている奇怪な出来事を『怪奇現象』とされて認めざるを得なくなることが嫌だった。
だけど、もしかしたら飽くまで『夢遊病』かも知れない。そうなれば、「病院へ行った方がいいよ」と言われれば、解決の兆しが見えてくる。
だけど、Y子は、このまま解決しない状況が限界だった…。
結局、『霊能者』に会いに行く…という決断をした。