それからしばらくは、沙友理さんも真央さんも来なかった。
いろいろあって、気持ちを立て直すのに時間が必要なんだろう…と思った。
そんなタイミングで利奈さんが来た。
「こんにちは!」
利奈さんは相変わらず元気で明るい。
「彼とは、順調ですか?」
思わず聞いてしまった。
「はい。順調です。付き合ってもう、6年目突入ですけど、マメに連絡もくれますし、彼は今、仕事が大変みたいなので、あまり『会いたい』と言わないようにしてます」
順調なんだ…💦
実際のところ、お付き合いが一番長い彼女が幸せになるべきだと思う。
だけど、いろいろと遊んだ彼は、元々の鞘に収まって幸せになることに、少し違和感を感じたが、だからと言って、何の罪もない利奈さんを不幸にするのことは望まない。
「『会いたい』と言わないなんて、優しいですね。」
「長年彼と付き合って学んだことです」
優太さんは、幸せだよなぁ…と、思った。
「たぶん、浮気もしてるんじゃないかと思うんです」
「…え?」
「実は、いけないと思いながらも、こっそりスマホをみました。彼、ロック掛けてるから安心してるんでしょうね。だけど、時々ロックを外すところを見てたから、簡単に外せるんです。」
「……。」
「それで、誰かと会ってるのを知ってるんです」
「え?…それで、彼を問い詰めたりしないの?」
「最初は問い詰めてたんですけど、もう諦めました。騒げば騒ぐほど、彼の心が離れていくだけだと思うので…」