謎のメールを沙友理さんに送った主の先輩が、"もうひとりいるのではないか…"という。
あくまでも勘だ…と言うのだけど、鋭い💦
「とりあえず、優太さんにもうひとり居ても、もうふたりいても、もう構わないです。私は彼の思惑から一歩引いて安全圏に避難出来たので安心しました。自分で言うのもなんなのてすが、私は思い込みが激しいタイプなので、親に挨拶に来て、その後結婚…という事になってから、この二股の件を知ることになったら、かなり深刻な状態になっていたと思います。未然に防げて良かった。」
沙友理さんは、深いため息をついた。
「ちなみに、本当に知らなかったですか?」
「え?」
「真央さんも、ここへ来てた…と聞きました。それで、真央さんとも言ってたんですけど、『彼氏の話し』に乗ってきませんてしたよね。」
「…え?」
「いつも、前向きに元気を与えてくれるのに、ましてや『彼氏が出来た』なんて話しだと、いつもはすごく応援してくれるのに、今回はほとんど応援してくれなかったし…なんだか変だな…と思ってたんです」
「そ…そうでした?」
「確かに、もしも、"何か"を察していても、無闇に反対したりしないですものね。」
「はい。何かしらの違和感はありましたけど、確信が持てない状況で騒ぐのは良くないと思ってました」
「とにかく前進します。これから、前向きに、新しい恋を見つけます!」