ある『占い』にまつわる話しです。
お客様の名前は結子さん(仮名)
ある会社の事務員をして5年目。
暑い日の午後、結子さんは占いに訪れました。
「社内に好きな男性がいます。名前は達也さん(仮名)。2年ほど片思いをしていますが…、私の気持ちは知らないと思います。
ところが先日、私の友人から突然、『達也さんが好き』と告白されたんです」
友人の亜由美さん(仮名)同期で、一番結子さんと仲が良く、入社して数年間いつも一緒でした。
ところが、女の勘とでも言うのでしょうか…なんでも話をして来た結子さんなのに、
「好きな人」のことだけは、話す事はありませんでした。
…というのも、ある時期から急に亜由美さんが達也さんの話題を出すようになったせいでもあったのです。
「結子は、好きな人いないの?」と聞かれるたびに「特にいない」と言い続けてきたので、亜由美さんは、
結子さんを相当の奥手な人だと思われていたかも知れません。
それにしても、達也さんの良さに気付いたのは私が先!という自負が結子さんにはありました。