急遽、達也さんと飲むことに。
仕事の話し、同僚の話し、上司の話し…と、お酒がすすんで盛り上がった。
ひとしきり世間話しをした後、お酒の勢いもあってか、どうしても達也さんの恋人の話しがしたくなった。
「達也さん、彼女出来たんですってね」
「……え?」
「後輩なんでしょ?」
「誰から聞いたの?」
「あ、その…噂というか…」
敢えて、亜由美の名前は出さなかった。
突然、達也さんは、ふっと笑った。
…え?何?
「確かに、同じ大学の後輩の女の子と飲みに行ったりしたよ。ちょっと相談に乗ってたんだ…。かわいい子だけど、とりあえず付き合ってはいないよ」
「え?…そうだったのね…。」