「昨日、楽しかったね!」
飲み会の翌日、
満面の笑みで声を掛けてくる亜由美さんにうまく返事が返せず、「あ、うん」曖昧な笑顔で生返事をする結子さん。
「達也さんのガチのアドレスゲットしちゃった!」
結子さんの会社では、それぞれ社内用のアドレスを持っているので、
仕事上の連絡はソレで済む。
なので、プライベートなアドレスは特に知らない状態でした。
達也さんのプライベートアドレスを手に入れた亜由美が羨ましかった。
『いくら好意があっても、プライベートアドレスを知らないんじゃ、発展するわけないよね…』
深く落ち込んだ結子さんは、翌々日、再び占いに訪れた。
亜由美のこと、達也さんのことなどなど、いろいろと説明をしたあと、
「達也さんの気持ちが知りたいんです」
確信に迫った。