for today 科学に目を向けよう

短文


我是三四六岁 
(旅の相棒募っています 乙女)

広い敷地の公園

2012年06月04日 21時32分58秒 | 日記

どうしても、最終の地点まで出かけたくて、思いたって出かけた。

この前出かけた時には、途中まで歩いているとゴロゴロと雷の音がしてきたので、引き返すことにした。数分歩いているうちにも、頭の上からサワサワと

葉擦れする心地良い音がしたとしても、この頃の天候は芳しくなくて、不安にもさせる。 

あれは、きっと茨城で竜巻を起こした日だっただろう、自宅から30分歩いてそこから引き返せば1時間になる行程の散歩をする予定だった。傘を持っていたけれど、

帰りには雨になり、霰にもなって、革のバランスシューズも雨にはどうしようもなく、ずぶぬれの中ときおりの雷を浴びた午後だった。

そんな近頃のさあっと吹きやってくる涼しい風には、どうも安心していられないような気配を感じる具合でもある。

森林の間にジャングルジムを見つけては、子育ての忙しかった過去の時間が思い出されたのだけれども、天気が変わりそうだったからその辺りから

引き返した。

土曜日には、入り口を誤って別のところに行ったくらいだから、天気が崩れそうもなかったので、もう一度歩いてかつて見た場所を見てみたいとにわかに体力向上がてら、

出かけた。

月曜日は子供も大人もそれほどいなくて、とても静かだ。ときどきカップルや子連れのカートを引いた女性が歩いている。

木づくりのジャングルジムに、できるだろうかと、誰もいなかったので、こっそり足をかけた。荷物を持ってはいたけれど、う~ん、できるかもしれない。

こんな高所で丸太の切り口を歩くなんて、いったいいつだっただろうか。子育て中にも、子供の安全を見守るぐらいで、一緒に丸太の上を

その丸太の上を歩いたか、覚えがない。 公園を見つけると、子供を放牧するかのように、内心解放されてほっとしたくらいだった。

幼い子供といっしょに遊び場に出かけても、今日のようにはしないだろう。 こっそりひとりも内緒で面白い。

と、最後まで丸太から落ちず、転ばずに歩きとおせた。けれど、高いところから地面に着地するのは、少々不安だった。

植物園まで出かける。 月曜日だから、保育園の一行が遠足でお弁当を広げていた。

2、3歳ぐらいの男の子だったけれど、2メートルぐらいの細い枝をもつと、少しばかり高い石の上に立って声をあげた。

「やあ~」 その声のとてもうれしそうで伸びやかなこと、枝を持つと、2歳でも、あんなに力強さを心から増すんだ。 女の子だったら、どうだろう。そするかもしれない?!

兄妹だったら真似をするだろうか。

薬用園もあって、ああ、ここで観察会に参加したこともあった・・・と。

瓢箪池まで歩くと、メダカやザリガニをとっている男性もいて、菖蒲田の畔を歩く人は、声援しつつ楽しんでいる。ああ、自分もきっと、ひょっとしたら、気持が一緒に川遊びを

しているのだ。 ここを歩くのは、初めてで、これほど歩いている余裕はなかった。

薬用園で、とてもセクシーな装いのご婦人とそのご主人がいて、とても気持ちが若やいでいるように見えた。 そう言えば、来る時に黒いプリーツのスカートの間から

供飾りの黒いチュールレースが覗いていた。 70代近いカップルだった。 映画を思い出していた。

公園は少しばかり味が違う。 洋楽のメロディーが聞こえ、メロディーを一緒に後から追い、どこからだろう、とそそられた。

笛やオカリナはその場よりもかなり遠くに音がしっかりと届く。吹いている耳元の音とは違って、空気が音を色良くしているようにも感じられる。

それが休み明けの森の中を風が通る公園。