バンクーバーで聞いた英語は、とても聞きやすく綺麗な英語だった。
ロッキーツアーに現地で参加した。ツアーの添乗員の英語を、完全に聞きとるほどの英語力は私に身につぃていないけれど、
上海出身でアメリカに渡ったシアトルから参加したご婦人も、カナダ人の彼を褒めていた。
「とても綺麗で聞きやすい。」と。
特に、アジア人が話す英語とは、会話を交わすのにはペースが遇うと感じた。
山中庭園でボランティアをしていた中国人女性の英語はとても綺麗で、ひとつひとつを丁寧に発音する英語を話していた。私が日本人なのに、「とても綺麗な発音ですね」と言ってしまった。
ロッキーツアーにもインドネシアの家族や夫婦がいて、ひとり参加の身を気遣ってくれた。(日本では発生しない行為ですね。)
若いインドネシアの女性は、元来がインドネシア出身で、オーストラリア在住の語学講師のようだった。
最後の日、車内でその女性が赤い縞もようの幅の狭いゴムのターバンをつけて髪をとめ、耳にパールを飾っていた。
ぱっちりとした瞳とキメの細かな褐色の皮膚に惚れぼれしながら眺めていた。 ご主人らしい男性もインドネシアの方で、笑うと、とても純真なハートだろうと、満面の笑顔でほころんだ。
ちょうど、彼女は、フェルメールが描いた太平洋気候版の絵になっただろう。
どことなく、絵の背景が香るように私の脳裏をかすめたのだった。