台湾旅行のことを記録しておこうと思った。
故宮に出かけると展示物にいつも圧倒される。明四大家特別展が開催され、沈周の作品が気にいり、ラビットさんを思い出し、月刊誌を購入。(
京都国立博物館が所蔵している作品が誌面に掲載され、宮崎市定さんの師、内藤湖南の写真 、他にも長尾雨山・林 堂 らが登場している。)
(すでにこのような部類はご存じだろう。) 帰りに温泉に寄ると、高台の風呂からは辺りが見渡せた。
旅行者向け3日有効新幹線切符をJTBまで出かけてやっと入手し(台北駅では購入できませんでした)、
高雄に宿泊してから台南・台中に出かけた。 初めて高雄に降り、宿泊先に向かうと、辺りは、風が暖かく気持ちよい。南国の空気なのだろう。
幸せな心地にさせてくれた。
日本統治下の影響を知る建築物や駅周辺は交通が激しく、長居はできず、建築予定の地盤工事が見えた。
地下鉄は最新式に整備され、私が知る都内の地下鉄よりも明るく綺麗だと感じるぐらいだった。 メディアから知るパリやニューヨーク・ローマの地下鉄は、ガイドさんがしきりに注意するように、
実際には薄暗くてどこか気味が悪い。けれど、それもかつて道の上を進む恵まれた人と道の下を進む人を分けた交通機関の発展なのだろうと、交通手段の歴史の差異がもたらしているのだろうか、とも高雄の地下鉄を見て、ひとり思った。
台南では鄭成功の活躍を知る。日本人女性と縁があるらしいことを知った。
高雄で按摩をお願いすると、男女どちらが良いか問われたので、上手な人をお願いした。 盲人の男性がホテルマンの誘導で部屋にやってきた。
彼は、体が冷えているのを察知した。(私はその二日後に風をひき、久しぶりに高熱に見舞われた。) 首が固く、その後施術を観察していた。
パソコンによる凝りや首の運動不足が生じたのでしょうか。 男性は腕の筋をもみ、体側に手を当て、強い力で圧するでもなく終わった。
首は楽になっていた。 凝りを緩めるやや遠い部位の原因個所を対処すれば、良かったのです。 空港で受けた助言とマッサージとは違った、的を得た施術だったと
実感している。
それにしても、暖かい地域は食べ物が柔らかすぎる。気候による影響なのだろうか。 海鮮お粥も茶漬けのようで、ことこと煮ではなかったから・・・
ではあるけれど、ドアも開け、冷蔵庫管理陳列でもない店で、惣菜おかあさんの店が活躍し、庶民の台所が楽しめる。味見してから、阿里山の旬菜と何品かを購入。お店でおしゃべりしたのがきっかけで、散歩のついでにと、ご夫婦が道々おしゃべりをしながらホテルまで案内してくれるほど、好待遇を受けた。 大抵の人が「親日的」と返すのを実体験したわけである。
もっとゆったりと滞在しなくては、タウンウォチングもあまりできないが、旅先でのストレスもなく、 地元の人と交わえたのは、けがの功名とでも呼ぶだろうか。
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