ずっと北インドに出かけてみたかったのは、イランから入った文化の影響がどうなっているかという好奇心からであった。
が、素人には文字の準備があった方がより楽しめたかもしれない。タジマハルも見ていないので、なんとも頼りない。
出かける機内でインドの女性が登場する映画を見た。異国で料理をし、hing を探しているのにそれを英語で何というかわからないので、母国の母親の
ところまで電話で訊いていた。母親は、「hing]は「hing]よ、と異国の娘に叫ぶばかりだった。その名前、覚えているのだけれど、私も品物を知らない。
なんとasafotaedia アサフォティーダ のことだった[シ]!
ジャイサルメールのバザーで行きかうバイクに後ろからタスキ掛けのバッグの一部が触れたのだろう、少しばかり坂になっているところで、よろけて転んでしまった。
すぐに立ち上がれず、ズボンの裾をめくり上げて膝を覗いた。何年振りか、100メートル競走で擦り傷を作ったように赤い血が出てきた。「だいじょうぶ?!」と覗きこんで声を
かけてくれたのは、西洋人の男性。 それから周囲に人で囲まれ、バイクに乗っていただろう若い現地のひげ男性が「大丈夫か?」とまだしゃがんでいる私に声をかけた。
座ったままその場でデジカメにスイッチを入れた。パワーが入り、あああと腰を上げて小道沿いの店に足を向けていた。
「いらっしゃい、大丈夫ですか? このサフランのお茶はとても甘いですよ。私は日本の本にも紹介されたバイクタクシーですよ。・・」
休みたかったから入ったので、店員の男性がお茶を入れようとしたので、「ご商売ならいりません」と、店内を見回すとスパイスや乾燥植物が入った瓶が棚を占めて並んでいた。
私の目に飛び込んだのは、「fenugreek] フェヌグリーク そう名前を発し、品物を見せてもらった。何せ実物で初めて見るものだから。
大きめな胡麻のようで、噛んでみると、固かった。胃に効果があるらしい。
本やインターネットでのみシる植物が、転んだ先の店の棚に居並んでいた。
店主のイギリス人女性やら、後から入ってきた医師だと紹介された弟さんやら店員の男性があれやこれやと英語で矢継ぎ早に話す。商売なのだろう。
困惑して黙っていると、「私たちの話していることがわかるか?何が欲しい?」と3人が取り巻いて覗きこむ。
「さっき転んで動転しているのに、何かが欲しい欲求なんて浮かばないじゃありませんか」と放った。
「ああ、ごめんなさい。私たちは押し売りしないですよ」女性が応え、「傷テープを買ってきなさい」と店員に指示を促し、彼女は気つけ薬をバッグから取り出して
私にみせた。それがとても小さな文字でイギリス製だそうで、スプレーで舌にかけるらしい。
寒くはない現地の昼の天候だったけれど久々の初転びのお陰で、初めて見たフェヌグリークをよく知りたかったのに、チャンスを逃してしまった。
自由時間30分あまりのバザー見学だっただろうか。それにしてもほこりっぽかった。
インドの女性は原色の衣装にたくさんのアクセサリーを身につける。高温気候だけれど、湿度は高くないのだろうか、この季節は冬の乾季にあたり、
売り子さんもセーターを着ている。
骨董品屋の天井に張り付けられた布
野菜が並んでいる露店で、細めの大根もあった。添乗員が塩こぶを使って大根の浅漬けを朝の食卓に用意し、生野菜補充ができ、うれしかった。
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