何度か出かけたことのある千畳敷にバスツアーで参加した。
わき腹を打って以来、3か月ぶりの山道歩きで、歩きはじめるとまるでロボットのアシモ君(?)のような慎重な歩き方だった。
一般客が歩ける辺りでは、紅葉は生憎ながら素早い冬模様に植物も耐えられなかったか、自然要求に自ら応えたのか、紅葉を通り過ぎた白茶けて冬に向けて進化した休用状況に蓄えていたようだ。
遠くの山々は深い緑色だった。
ロープウェイの入り口では10度そこそこだったけれど、2000メートルの到着口では4度だった。100メートルで0、6度気温が下がるのを改めて、今回知った。なぜ、そうなるのか、仕組みはわかりません。
歩きはじめると、眉間やこめかみのあたりがぴきっと感じ、歩くにつれて体が暖かくなった。同行した女性でも、同じように頭痛がし、冷えのために風邪をひいたかのようだと後で話していた。
1周した辺りで昼食をとった。 まだ十分に時間があったからもう一周したけれど、時間はたっぷりあった。 歩いている方が暖かく、山ジムと受け止めたくらいでいた。
当日は、ポリエステルのハイネックに、男物ウールのボタンシャツ、ゴアテックスの上着に厚地のスカーフを身に着けていた。男物のSぐらいだと腰の下まで隠れ、これがとても暖かく重宝しているのです。じっと休んでいると、冷えてくる気温でした。
それでも、平らな小砂利で足を滑らすこともあるから、山道歩きは本当に集中が試される。 足場をくるぶしで感じ取り、不安定だと体がバランスを保とうとする。
ときどき出かけるジムの筋トレはある特定の部分に集中した運動だけれど、でこぼこ道では、体全体を使ったような気がした。体のバランスのためには、山を歩くのは、ジムよりも勝ると再び実感したのだった。
カラフルなスタイルに山ガールを見るのも楽しみで、そうも間に合わなくて、せいぜい「山がる(want)」 にしておこうと思った。
更に、頭が下がるのは、執筆活動をし続けている年長者の日頃のバランス工夫でもある。 背筋、メタボ、肩、腰 等に着目すると、いったいどのように工夫をしているかと興味を寄せる話題でもある。 これは、いつかの秋の西沢渓谷の道 こちらも、バラエティーに富んで鍛えられた山道でした。
こういった山道を見ると、森は、ハイカーが歩くのを面白がってでもいそうに思えてくるのです。
この木は、どうやら岩を抱え込みながら根を張って成長したようで、大変な生命です。それを階段として踏みしめて目的地まで歩いたのです。