エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

夜想曲集

2017-12-22 13:59:31 | 
夜想曲集  音楽と夕暮れをめぐる五つの物語

カズオ・イシグロ著(土屋政雄訳) 早川ep文庫  2017年10月17日 10刷

カズオ・イシグロ氏が、ノーベル文学賞をとったけれど、私は全く知らない作家さんでした。
ご両親ともに日本人なのに、日系、と紹介されたのが不思議で調べまくったり(笑)
国籍はイギリスなんですね。 なのでイギリス人、でもよさそうなものを日系、日系、っていかにも日本人の手柄のように騒ぎ立てたマスコミって好きじゃない。

私は、村上春樹さんの文学を理解できない人で、過去に数冊読んだことがあるけれど、面白いとも思わなかったし、素晴らしい作家さんとも感じない残念な人でして、、、毎年毎年、ことしこそ!と力を入れるハルキストの方たち、すごいな~って思ってるほど。

カズオ・イシグロ氏もノーベル賞作家だから読んでみるかぐらいな気持ちで本屋の彼のコーナーから手始めにこの1冊を手に取りました。
単に、ショパンのノクターンが好きだから(笑)
ピアノ曲で大好きな1曲というと、初めてピアノでちゃんと弾けた『エリーゼのために』だったり、英語の教科書にも載った『月光』だったりするけれど、たくさんの作曲家の中から、ピアノ曲をトータルで選べと言われると、ショパンだったりする凡人(?)

その中でも、多分、大昔の映画の影響で(笑) ショパンのノクターン(ショパン夜想曲第2番Op9-2)

そうそう、話が本とは全く関係ないけれど、先日、BSで~ショパンが舞い降りた夜~という番組を見た。
盲目のピアニスト辻井伸行さんがショパンのエチュード12曲を演奏していた。

目が見えても無理っ!って思う曲集を、辻井さんが弾くのを見聞きしていて涙が止まらなかった。
彼にあの天才を授けるために、神様は視力を奪ったのか。。。どれほどの苦労や努力があったんだろうと思うと辻井さん本人は勿論、ご両親の思いもじんじん感じられた。

さてさて、村上春樹さんがノーベル文学賞候補に何度もなりながら、とれないでいるのは最初から英語で書かれていないからだ、というような評論を目にした。
そんなことを言ってたら、英語圏以外はハンディありありじゃないか。。。

このカズオ・イシグロ氏の小説は訳者が素晴らしいのか、日本語としておかしいと思うような箇所はない。
大人な一冊だと思った。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Fairy Catsle | トップ | 持て余す »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
で? (ポンチ姫)
2017-12-23 21:42:26
村上作品は、私も、体質的に、受け付けないみたい?イシグロ氏のは?
返信する
こんばんは (楽母)
2017-12-23 22:24:55
ポンチちゃん
良かった~。 私も村上作品を受け付けないのは体質ね(笑) 全然面白くないし理解できないの。
イシグロ氏は大丈夫だよ。 ただね、最近、とみにキャラものとか軽~いのばかりだったから、久しぶりにちゃんとした本を読んだ、って気になったよ。
返信する

コメントを投稿