京極夏彦 著 角川文庫 令和2年 1月25日 再版発行
解説が宮部みゆきさんなんです。
もともとこの小説は2011年3月10日、という奥付があったもので、そう、翌日、忘れられない東日本大震災が起こったわけです。
日本は混乱し、恐怖に包まれていました。
そんな時に、宮部さんは現実の不安から逃れるためにこの本を読んだそうです。
宮部さんの言葉を借りれば、京極作品にしてはもっとも「やわらかく、優しい」小説。
確かに、妖怪だの憑きもの落としだの、おどろおどろしいものは出てきません。
ひとりのおじいさん(オジいサン)の一日です。
まぁそれでも京極作品ですから、朝ご飯に目玉焼きを作ろうとするところから、もう、もってまわってしつこい、くどい(笑)
フライパンを熱して、卵をじゅっ、、と落としたいのに、ぼんやりしているうちに2つ割ってしまって、しかもそれが小鉢に割った・・・ところからくどい、しつこい。
そんなもの、イレギュラーな日として、フライパンに割った卵を入れればいいだけなのに、目玉焼きはフライパンの上で割った卵を直に入れねばならない、と思い込んで(決めて)いるから、どうしたものかともたもたする有様など、ああ、京極さんの真骨頂だと思う。
今も、東日本大震災の時のように、日本は混乱している。 読めば一時なりともコロナ・ストレスを忘れられるような気がする。
あるページに、今でも十分同じだというようなセリフがあった。
観光都市京都は、インバウンド、とやらが途絶え引き続きコロナで人の気配がうすい。
観光客相手の店が商売あがったりだという。
「・・・そりゃ客が減れば経営は苦しくなるんでしょうが、そりゃ良い時期が過ぎた、つうだけのことですよねぇ・・・・」
私たちもそうかも知れない。 いつでもなんでもモノが欲しい時に欲しいだけ手に入る生活を当たり前だと思い込みすぎていた。
なんでもない、ひとりのオジいサンの日常からたくさんのものを拾った気分。
解説が宮部みゆきさんなんです。
もともとこの小説は2011年3月10日、という奥付があったもので、そう、翌日、忘れられない東日本大震災が起こったわけです。
日本は混乱し、恐怖に包まれていました。
そんな時に、宮部さんは現実の不安から逃れるためにこの本を読んだそうです。
宮部さんの言葉を借りれば、京極作品にしてはもっとも「やわらかく、優しい」小説。
確かに、妖怪だの憑きもの落としだの、おどろおどろしいものは出てきません。
ひとりのおじいさん(オジいサン)の一日です。
まぁそれでも京極作品ですから、朝ご飯に目玉焼きを作ろうとするところから、もう、もってまわってしつこい、くどい(笑)
フライパンを熱して、卵をじゅっ、、と落としたいのに、ぼんやりしているうちに2つ割ってしまって、しかもそれが小鉢に割った・・・ところからくどい、しつこい。
そんなもの、イレギュラーな日として、フライパンに割った卵を入れればいいだけなのに、目玉焼きはフライパンの上で割った卵を直に入れねばならない、と思い込んで(決めて)いるから、どうしたものかともたもたする有様など、ああ、京極さんの真骨頂だと思う。
今も、東日本大震災の時のように、日本は混乱している。 読めば一時なりともコロナ・ストレスを忘れられるような気がする。
あるページに、今でも十分同じだというようなセリフがあった。
観光都市京都は、インバウンド、とやらが途絶え引き続きコロナで人の気配がうすい。
観光客相手の店が商売あがったりだという。
「・・・そりゃ客が減れば経営は苦しくなるんでしょうが、そりゃ良い時期が過ぎた、つうだけのことですよねぇ・・・・」
私たちもそうかも知れない。 いつでもなんでもモノが欲しい時に欲しいだけ手に入る生活を当たり前だと思い込みすぎていた。
なんでもない、ひとりのオジいサンの日常からたくさんのものを拾った気分。
世の中、やたら不便なことになってるし~・・・
もしかしたらこのまま昭和あたりまで戻るのかな~
なんて、なんとなく思ってた。
このままやったら昭和になるし~
でも、ウチらの年代やったら何とか生きられるし~♪
ね、我々昭和世代は今から思うととても不便だったかもしれないけれど、不便な時代には強いかも知れない(笑) トイレットペーパー、新聞紙説(笑)
炊飯器がダメならお鍋でもご飯は炊ける。
今、トートバッグとかいうけど、母親世代だって買い物かごぶら下げてお買い物は当たり前だったし。わたし、お鍋持って行ってお豆腐買った経験あるよ(笑)