エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

異郷のぞみし

2021-11-27 21:16:35 | 
佐伯泰英 著  文春文庫  2021年 11月10日 第1刷

空也10番勝負の4番目。
水戸黄門的な(笑) 毎回毎回、同じような展開の『偉大なる』マンネリ。

父親の磐音同様、好人物なので、空也に魅せられてあれこれと力になってくれる人が現われると思えば、好むと好まざるとに関わらず真剣勝負になり、勝っては新たな敵を作る、というジレンマもそのままに。

薩摩での武者修行時に命の恩人となった八代薩摩藩主の元御側御用人の渋谷重兼の孫娘、眉月。
その眉月は高麗人の血を引いている。 高麗の陸影見たさに対馬に渡った空也だが、対馬藩も抜け荷交易を行っていて、、、空也の存在は痛い腹を探られる(笑)という結果に繋がってゆく。

純粋に武者修行に励みたいだけの空也に、将軍世子徳川家基の剣術指南役でもあった父親、磐音の影はややもすると政と無縁ではいられない状況も生み出して。。。

ま、腰を落ち着けて武者修行に励む、というわけにはいかなくなるわけです。
政に利用されようとしてはその地を離れ、追手にも付きまとわれなかなかに残念な旅が続くわけです(笑)

それでも私は偉大なるマンネリ、嫌いじゃありません。










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