じじばばのるつぼ

群ようこ　著　　新潮文庫　　令和4年　3月5日　　3刷

この前に読んだ『悪い夏』が、ほんとにどうしようもなくワルでクズばかり出てきて暗かったので、お口直しです（笑）

じじとばばの生態をよく観察して、ああ、いるいる！　こういうじじばば・・・と膝を打ちたくなる人ばかりのエッセイ。
メンタルやられそうな暗い本のお口直しには最適でした。

夏のばばのファッションとか。　なんで太めのばばがぴちぴちの衣服を身につけるのか。
本人さんは自覚がないんだろうけれど、多分、ぴちぴちを選んでいるのではなく太っているからぴちぴちになるんだろう、、、。
しかも、着やすさ重視で、張りのある生地ではなくテロンと伸びるような生地。
私も常々思っていたのが、なぜ、巨乳のばばがノーブラで乳首の分るようなファッションをするのか。ってこと（笑）

勿論、退職して暇になって友達もいなけりゃこれといってすることもないじじが、ばばの買い物に付き合っているシーンなんぞ、どこでもいるんだなーと思いながら読んでもいた。

ただ、すごく驚いたのが、10代の孫の服を着ています、とでもいうようなファッションのばばについてのくだり。
わたし、著者と同じ人を見かけたんじゃないかと思ったほど（笑）
小柄で、決して太ってはいないばば。
白髪頭をおかっぱ（ボブ？）にしてベレー帽を被っている。
フリルたっぷりのブラウスに白のジャケットを着て、足元は有名ブランドのスニーカー。。。
で

なんと膝上20㎝ほどの赤地のタータンチェックのミニスカートだった。

顔は当然のことながら、それなりのしわくちゃばば。

普通にすま～して座ってるけれど、あのミニスカートはなかなかのものだった
ちなみに、そのばばの向かいには高校生と思しき男の子が3人座っていたけれど、まったく目に入らない様子でスマホに見入っていた。
自分たちと同じ年代の女の子で、あれほどのミニスカート姿なら、あんなに見事にスマホに見入ってなかっただろう、、、と思う（笑）