エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

Founder 京極夏彦 百鬼夜行シェアワールド

2015-11-02 15:39:40 | 
天邪鬼の輩   愁堂 れな  富士見L文庫 平成27年 10月20日
桟敷童の誕   佐々木禎子  富士見L文庫    〃


京極夏彦が『面白ければ何でもアリなんです』と公認した(笑) 本です。

京極夏彦の、『姑獲鳥の夏』から始まる中禅寺秋彦を中心とし、その周りに一高時代からの友人、関口巽、榎木津礼二郎らが活躍する≪京極堂≫シリーズ。
そのシリーズを、シリーズを踏まえたうえで著者本人ではなく、別の作家が書いてしまうという(笑) なんとも大胆な試みの本たちで、今後もひと月1冊の割合で出版されるとか。

しかも、富士見L文庫ながら、薔薇十字叢書、なんて文字もおどる京極堂シリーズの愛読者としては「やってくれるよね?」という小説(笑)

それがまた、意外に面白いわけ。

天邪鬼・・・の方では小説になっていない、京極堂、関口、エノさんらが、一高時代に起こった事件の解決にあたる設定で、彼らの若き日の出会いを書いている。
このあたりはまだ、3人とも若いし(笑) おのおのの性格も京極夏彦の手によるものよりマイルド(笑)

桟敷童・・・・どうでもいいけれど、さじきわらしを最初、座敷わらしと空目した・・・・は、すでに古本屋京極堂を構えた中禅寺、売れない作家になった関口、薔薇十字探偵事務所を開いた榎木津の時代へと飛ぶ。
本家の京極夏彦が書く、くどいまでに長台詞の中禅寺の蘊蓄・博学?を混ぜた言葉よりかは幾分理解しやすくなっているけれど、これもまたよく出来ていると思う。

京極夏彦にはいろいろなシリーズがあるけれど、私はやっぱりベースに妖怪、百鬼夜行のあるこの京極堂のシリーズが一番好きだから、オマージュなのかリスペクトなのか、そのあたりの横文字の正確な意味は分からないけれど、こういう面白い試みは読み手として楽しいし、多分、続々刊行されるのを手に取りながら、やっぱり京極夏彦はすご~い!!と改めて感じるんだと思う(笑)

楽しみ、楽しみ。
この薔薇十字叢書を知らせてくれたみぃさんに感謝♪

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2 コメント

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こんばんは (楽母)
2015-11-04 20:55:59
ポンチちゃん
京極堂のシリーズを読んでいたらそれなりに楽しめると思うよ。 本家より全体にトーンは明るい(笑)
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へい (ポンチ姫)
2015-11-04 14:22:23
了解しました(⌒▽⌒)
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