米原万里著 ちくま文庫 2008年4月10日 初版
まだ・・あまりファッション感覚の優れなかったロシアにおいて、年頃の女の子が
初体験を、という時に、高い壁となるのがダサい、ぞろっとした下着だということ。
つまり、女の子は『その時』に、パンツの中身を見られるより、パンツそのものを見られるのを嫌うというわけね、なんていう真理?を、真面目に文献から拾ってくれたりして、のっけから笑わせる。
タイトルを見ても、お笑いのようなのだが、実はこれはとっても真面目な下着に関する彼女の考察が書かれている。
彼女の本は前にも紹介したと思うけれど、芯はいたって真面目なのだ。
ただ、多分・・・私たちの世代に共通する、『とっても真面目は恥ずかしい』という感性を、彼女も持っているのだろうと思う。
惜しい人を亡くしたと思う。
私と米原さんは4つ違い。
勿論、才媛の彼女とは違い、普通のおばさんの私がこんな事をかくのもおこがましいが、彼女が生きていたら、きっと私たちは仲良くなれたんじゃないか、というようなシンパシーを感じている。
学園紛争なんかに熱心だった団塊の世代のひとつ下の我々の世代は、しらけ世代とよばれていた。
上の世代との反動みたいに、熱くなれない、熱いのは照れる、というような世代。芸能人で言うと子供は卵で産みたい、なんていった秋吉久美子に象徴されるような。
米原さんも、実はそうなんだと思う。
身内に熱いものをたぎらせていても、それをストレートには押し出せない。
ユーモア、と言う名のオブラートで包みながら、自分の思いを綴っている。
彼女がゴルバチョフ、なんかの同時通訳でテレビに登場した時、こんな巧みな文章をユーモラスに書ける人とは思わなかった。
けっこう、ケバい?外見と、ぺらぺらのロシア語で、近寄りがたい人のように感じたものだけど。
カトリックの幼稚園時代に、十字架にかけられた『おじさん』の身につけていたものがパンツか、ふんどしか、はたまた腰巻か・・・なんていう疑問を、大人になってもずっと持ち続け、この股間を覆う下着の謎の解明?に挑み・・・志半ばで(本当か?)果てた才媛の、もっとも彼女らしいと評される本である。
エデンの園を追われたアダムとイブのいちぢくの葉っぱにまつわる話も面白い。
電車の中とか、ちょっとした軽い移動の時にでも読んだらいいかもしれない。
まだ・・あまりファッション感覚の優れなかったロシアにおいて、年頃の女の子が
初体験を、という時に、高い壁となるのがダサい、ぞろっとした下着だということ。
つまり、女の子は『その時』に、パンツの中身を見られるより、パンツそのものを見られるのを嫌うというわけね、なんていう真理?を、真面目に文献から拾ってくれたりして、のっけから笑わせる。
タイトルを見ても、お笑いのようなのだが、実はこれはとっても真面目な下着に関する彼女の考察が書かれている。
彼女の本は前にも紹介したと思うけれど、芯はいたって真面目なのだ。
ただ、多分・・・私たちの世代に共通する、『とっても真面目は恥ずかしい』という感性を、彼女も持っているのだろうと思う。
惜しい人を亡くしたと思う。
私と米原さんは4つ違い。
勿論、才媛の彼女とは違い、普通のおばさんの私がこんな事をかくのもおこがましいが、彼女が生きていたら、きっと私たちは仲良くなれたんじゃないか、というようなシンパシーを感じている。
学園紛争なんかに熱心だった団塊の世代のひとつ下の我々の世代は、しらけ世代とよばれていた。
上の世代との反動みたいに、熱くなれない、熱いのは照れる、というような世代。芸能人で言うと子供は卵で産みたい、なんていった秋吉久美子に象徴されるような。
米原さんも、実はそうなんだと思う。
身内に熱いものをたぎらせていても、それをストレートには押し出せない。
ユーモア、と言う名のオブラートで包みながら、自分の思いを綴っている。
彼女がゴルバチョフ、なんかの同時通訳でテレビに登場した時、こんな巧みな文章をユーモラスに書ける人とは思わなかった。
けっこう、ケバい?外見と、ぺらぺらのロシア語で、近寄りがたい人のように感じたものだけど。
カトリックの幼稚園時代に、十字架にかけられた『おじさん』の身につけていたものがパンツか、ふんどしか、はたまた腰巻か・・・なんていう疑問を、大人になってもずっと持ち続け、この股間を覆う下着の謎の解明?に挑み・・・志半ばで(本当か?)果てた才媛の、もっとも彼女らしいと評される本である。
エデンの園を追われたアダムとイブのいちぢくの葉っぱにまつわる話も面白い。
電車の中とか、ちょっとした軽い移動の時にでも読んだらいいかもしれない。
楽母さんのお薦めなので読んでみたいと思います。
≪パンツの中身を見られるより、パンツそのものを見られるのを嫌うというわけね≫
中身といっても最初は表面だけでしょ。見えるのは。その点男の場合は諸だから微妙。
≪・・・実はこれはとっても真面目な下着に関する・・・≫
その真面目というところに惹かれて?読んでみる気になりました。
というより、元々そううしたことに関心が強いのかも知れないですね。
面白いですよ、ほんとに。
で、これを真面目な本だ、というその楽母の基準までは深く追究しないで下さいね(笑)。なんか昔に目にした文章にも書かれてあったのですが、デートで女の子が一生懸命お洒落していっても、男は、洋服なんて見ていない、その中の裸を見ているんだ、って行。男と女の、またしても暗くて深い河(爆)
朝から笑わせていただいてありがとうございま~す
楽母さん 面白そうな本ですね。
図書館にあるかな?リクエストするのは、ちょっと恥ずかしいかも・・いや、文学作品を恥ずかしいなんて言ってちゃだめだ!!
今日は、これからアウトドアです。
塗り壁になって行ってきます。。。
絵が可愛いので画像追加!
短い命と思えども、暑さに拍車で尚暑い!←蝉と違うけど(笑)
米原さんは大柄な美人で、華やかな雰囲気の方
でしたね。お父様を介護された様子が、新聞コラムに載ってましたっけ・・。
パンツ事情・・ippuさんの「最初は表面・・」のコメに爆笑です。確かに!
で、ippuさんのとこ、全く同じとこで笑って、どうしようかと思ってた
表面ね。。。
朝、「ちょっとマシかな???」と思ったのもつかの間、セミが「これでもか!これでもか!」と鳴いています!!
米原万理さん、土曜日の夜の情報番組にコメンテーターとして出演していた印象が強いです。
目が大きくて、ボリュームのある髪の毛・・・。
このご本のタイトルと挿絵、とってもユーモラスですね♪
一見しただけでは、中身が想像できないです。(笑)
こちらも、蝉達?(もうクマゼミ)が競い合って鳴いています。お暑うございますです。
絵が入りました。
本屋さんへ見てきます。