エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

羅針盤の殺意

2024-03-14 20:14:55 | 
知念実希人 著  実業之日本社文庫  2024年 2月15日

天久鷹央の推理カルテ

著者が現役医師だけあって、やっぱり病院内部の事は詳しい。
MRIに吸着事故が起きるなんて知らなかった。

天久鷹央の学生時代の師でもある御子神氷魚の死をめぐる推理物語。
天久鷹央も御子神氷魚も、ギフトと言われる並みはずれた頭脳をもった天才なんだろう。 

保ってあと1年もあれば・・・と鷹央に診断されている氷魚が、突然の死を迎えた。
氷魚も自分の寿命がそのぐらいだろうと自己診断しているが、もし、それよりも早く死ぬような事があれば犯人を捜してほしいと言っていたのもあって、鷹央が推理を始める。
密室殺人めいた場所、院長の椅子争い、いかにも犯人めいた人物の登場等々、推理小説のルールを抑えつつ、二転三転するストーリー。

氷魚と鷹央、鷹王と小鳥遊。 子弟の絆も同時進行だ。 

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