
香月日輪 著 講談社文庫 2015年11月13日 第1刷
これ、何度も書くけれど小学5年生の『三人悪』と呼ばれるいたずら大王の3人組が活躍する物語で、ジャンルは児童書扱いだそうなんだけど、このシリーズ3作目にして、うなったね(笑)
というのも神様とか信仰とかいうものを子供の言葉を通して見事に言い表したところがあったから。
もともと霊界通信、というぐらいだから、目には見えないけれど何かある(いる)という世界を描いているものだけど、今作の第3話め『神隠しの山』という話の中で、神様(宗教と言い換えてもいいと思う)や、信仰についてとても端的に説明している箇所があって、膝を打った。
宗教の違いでテロや、同族間の血なまぐさい争いが続いている。
八百万の神がいて、まぁ、、、言ってみれば島国でのほほん、平和に隔離されている私には実際のところよく理解できない争いなんだけど、同じ人間同士が殺したり殺されたりしなくて済む方法を悪ガキどもが語っている。
テロを起こす連中に、これ読んでみ!って思う。
児童書だからってバカにしちゃあいけませんぜ(笑)
そうか! 児童書だけどすごいな~って思ってたけど、私の頭の中が児童書向きだったんだ(笑)
で、すんなり納得できたってことか