老婆心

若い女の子っていうのは、暑さ・寒さの感覚が鈍いんじゃない？って思う事が多い。
と言うのも、夏場のくそ暑い（あら、ごめんあそばせ）時に、ブーツのような長い靴をはいて、「この子、絶対に靴脱いだら蒸れて臭いだろうし水虫っぽい」と思わせる子がいるかと思えば、寒中だというのに、なにそれ？　寒くない？というような格好をしている子も多い。

女子高生あたりの、パンツきわきわの制服スカート丈ってのもそう。いくらひざ下にハイソックスを履いていても、あの太股の露出はないやろ？と思う。

実は先日も、駅でバカじゃね？！と思うような子がいた。
上はセーターだのショートダウンだの着て、毛糸の帽子も被っているというのに、下がホットパンツ（今や、なんて呼ぶの？　ショートパンツ）に紫色のカラータイツで、エナメルのパンプスをはいてるお嬢ちゃん。

駅のホームで電車を待ちながらがたがた震えてる。
上半身はロシアに行っても大丈夫そうなのに、下半身は秋のファッション先取り、せいぜい９月頃まででしょ？って具合にアンバランス。

それでもそのお綺麗な！おみ足で、寒くない、とばかりにすくっとホームで立っていたり、お洒落は心意気です！みたいに見せればいいのに、がたがた震えてるなら、ねぇパンツ穿けば？ってなもんで、見てて可哀そうを通り越して、こいつバカ、と思ってしまった。

我々の若い時分、そんな格好をしてると決まって「女の子は腰から下を冷やしちゃいけない」って言われたもんだ。
高校だって、風紀委員やうるさがたの先生が校門前で張っていて（笑）物差しもって、スカート丈をチェックしたりもしてた。
あれはあれで鬱陶しいと思ってたけど、今考えれば、冷やしちゃいけないってことだったのかも、と思い至る。

ファッション誌やテレビタレントあたりが、冬でもぺらんぺらんのドレスで体を露出させたスタイルを見せているけれど、あれは、、、、自らバスや地下鉄、電車になんか乗って移動することのない人のものでしょ。
お車でどこへでもお連れします、という人の格好だと思う。

とりあえず、おばちゃんはあの冷え冷えの格好を見るたびに、数年後に後悔するよ、と思わずにはいられない。