エメラルドの瑕疵

旧 『楽母の人見知り日記』です。 毎日更新しています。気候の良い時期は地元(京都)の寺社散策に励みます。

未だ行ならず  上・下

2022-01-05 15:42:55 | 
空也十番勝負 決定版
未だ行ならず  上・下

佐伯泰英 著  文春文庫  2021年 12月10日  第1刷

居眠り磐音こと坂崎磐音の嫡男空也の武者修行の話。
十番勝負なのに、著者は一旦、五番勝負のこの『未だ行ならず』で幕を閉じようとした経緯があとがきに記されていた。
まぁ、ここで未だ行ならずなのは空也ではなく、著者の佐伯さんではないかい?と突っ込みたくなるのは関西人の性(笑)
それが平成30年の師走、になっていたので、、、平成30年っていつ? なんて思う。
どうも時代が昭和を離れてから、私は年号と西暦が曖昧になっている。
平成30年が、すぐに2018年と答えられる人って多いんだろうか??

というのは置いといて\(゜ロ\)(/ロ゜)/

著者の年齢的なものもあるけれど、自身でも書いていたように、空也の西国での武者修行が思いのほか長くなっているのでいったんここで終わりにするというのも納得だ。
16歳で武者修行に出て、命がけの薩摩から始まって、そろそろ4年になるというのに空也はまだ九州から出ていない。
この上下巻も、長崎なんだよね。

最初の薩摩藩でのいきさつもあって、空也はずっと薩摩藩・・・の酒匂一族に追われているんだけど、無益な戦いはしたくないと移動しながらも、なぜまた長崎に??って思う。
とっとと九州を出て江戸の親元尚武館に向かえばいいのに(笑)

もう十分強くて、唐人や阿蘭陀人と剣を交えても勝ってきてるのに。
九州を離れても、江戸までの道はまだまだ先が長くて、修業の場は山ほどあるのにな、、、なんて思ったら物語は続かないか(笑)

で、十番勝負ながら十番行かずに五番で終わりと思っていたら、3年ぶりに再開ですと。
ああ、良かった。 下巻で瀕死の空也の姿で終わっていたのでね。
それと、ここ数年、磐音からずっと時代物は佐伯作品がほとんどだから、中途半端に終わってしまったら〇んづまり(笑)

年明け4日に3年ぶりの新作が出ました。今、手こずってる1冊を読み終えたらすぐにでも読みたい。

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