おばちゃんは怒っている！

佐藤愛子さんという作家さんが、よくいろいろな物事に対してぷんぷん怒ってる本を出してらした時期がある。
上坂冬子女史との対談なんて、怖くてこわくて（笑）。

あの頃、あまりの怒りっぷりに・・・本自体は非常に面白いのに・・・ああ、すごいな～と思った覚えが。

だいたい、かなりおバカであった、というのも事実だけど、若い頃はあまり腹を立てずに済んでいたように思う。　もちろん、折々では「頭に来た～！」なんて事もあったのだろうけど、それより楽しい事、面白いことのほうが多くて、気がまぎれていたのだろうね。

悲しくても腹が立っても、若い心は傷つくことも少なかったし、飲みに行ったり歌いに行ったり、いろんなとこへ遊びに行ったりするうちに解消されていた。

けど・・最近、私もやたらと腹立つことが多くって（笑）
スーパーのレジでもそう。どこかに食事に行ってもそう。公共の乗り物で化粧してるバカ娘みてもそう。道歩きながら携帯ばかりみてる姿にも切れるし。
また昨日もあったパチンコ夢中母のわが子熱中症殺しもそう。高校生男子のずり落ちパンツも、女の子のパンツ丸見えミニ姿も。
もちろん、たまには政治のことでぷんぷん怒ったり。
だいたい、政治のことって、若いときは全く無関心だった。政治家はみなすごく年上の人ばかりだったし、いろんな法律や政策が自分の身に関係あるなんて思ってもいなかった。　街頭インタビューなんかに出くわすとさっぱりこん？？？分かりませ～んの楽母は、回れ右をしたこともある。
今じゃマイクを向けられたら語る、、、と思う。

ああ、私も歳をとってきたな～と感じるわ。
楽しい事は減り、腹立つことばかりが増えてるよ。
おばちゃんたちの口角がさがり、なんだかみんな『への字口』で不機嫌そうなのは
お肌の張りが失われたせいばかりじゃないね（笑）
おばちゃんたちはきっと、とっても真面目に怒っているに違いない。