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池袋メトロポリタンプラザ内にある伝統的工芸品センターで開催中の「日本の自然布」展
に行ってきました。
日本各地にある草や木から採る繊維を糸にして織って製品にしていました。
織物の良さは素材の良さといわれるくらいですが草木から採った糸は
それぞれが強烈な個性を放っていました。
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画像の左、沖縄の芭蕉布の繊維、苧麻の繊維です。
芭蕉の茎の皮にアワビの貝殻を当ててしごくと繊維がとれます。
それを乾かしたものを生ブーといい、この状態でストックしておきます。
右の糸は生ブーを爪で細く裂いて繋ぎ撚りをかけて糸にしたもの。
この状態で染色して機にかけます。
館内のビデオで芭蕉布の制作工程を上映していました。植物で染めた糸を浜辺で海水にさらすと
色がみるみる鮮やかに発色していきます。
先人たちは布を作るために、あるもので当たり前にやっていたこと。
自然の中に必要なものが備わっているんだな。