前回(2014年11月)の大洗行きにおいて、中世戦国期の遺跡三ヶ所を探ねましたが、範囲が広いうえにアクセスが容易でないところもあったので、思ったよりも時間がかかりました。代表的な遺跡だけでも五ヵ所を数えますが、これを全て一日で回るのは無理でした。とりあえず、大洗町の中心街に近い大貫台地上に分布してレンタサイクルで行ける三ヶ所、登城遺跡、字後新古屋遺跡、龍貝館跡を二日かけて回りました。
字後新古屋遺跡、龍貝館跡の見学に同行した水戸の友人が、「あとの二ヶ所は自転車で行くには遠すぎる」と指摘していましたが、その二ヶ所とは大館館跡、小館館跡を指します。その二ヶ所こそ、大洗町を代表する遺跡として歴史ファンや城郭マニアなどに良く知られています。私としても、是非訪ねてみたいところでした。位置を調べてみると、鹿島臨海鉄道の涸沼駅のすぐ近くでしたので、列車利用でのアプローチが可能だと分かりました。
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かくして12月10、11日に機会を得て水戸から大洗に向かいました。10日の午前中に涸沼駅まで行って二ヶ所の遺跡を見て回ることにしました。列車の運行本数が少ないために時間的制約があり、とりあえず今回は下見程度とし、新年の1月から3月ぐらいまでの間に再度見学に行こう、と考えました。水戸の友人に連絡して誘ったのですが、どうしても休みが取れないということでした。
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今回の切符です。水戸から涸沼までの運賃は460円でした。
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涸沼駅で下車し、発車して遠ざかる列車を見送りました。
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反対側を振り返り、列車の来た方角を見ました。駅に入る前にトンネルを潜りましたが、目指す遺跡はそのトンネルの直上に位置しています。上写真奥に横たわる低丘陵の左端あたりが、遺跡の位置です。
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駅ホームの屋根内には、ウサギさんチームの六人のキャラクターパネルが並んでいました。「ガルパン駅なかかくれんぼ」の設置パネルの一つで、大洗駅から新鉾田駅までの五つの駅に大洗女子学園戦車道チームの初期五チームが配置されています。
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涸沼駅です。線路はずっと高架になっているので、駅舎も高架上にあります。その下には観光案内所などがあります。
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駅から高架線の西側の車道を歩いて遺跡のある丘に向かいました。徒歩で10分もかかりませんでした。
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車道の左側に青い行先表示板が立っている地点の右側に、丘裾に入っていく脇道があります。この脇道が城跡へのアクセスルートでもあります。
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その脇道は、鹿島臨海鉄道の高架下を通って城跡のある丘の南裾へ回っています。
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鹿島臨海鉄道の高架下をくぐると、すぐに道が左右に分かれます。左には落ち葉に覆われたやや急な登り坂が見えますが、この坂道を登ってゆきます。
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車は通れない細い道です。ですが、トラクターならば通れます。そのためかコンクリート舗装が施されています。ほとんど落ち葉に覆われているので、舗装路であることが分かりにくかったです。
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坂道を登ると左にカーブしますが、カーブ地点から右側を見ると竪堀のような縦の切れ込みが見えてきます。竪堀とみて良いのかもしれません。
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竪堀のような縦の切れ込みの向こう側には、土塁横堀が見えました。中に入って進んでみると、堀が屈曲している箇所もみられ、防御線が張り出しているさまがよく分かりました。
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道に戻ってなおも登ると、前方に平坦地が広がりました。城跡の南西側の郭とされる場所で、周縁には土塁の残存部とおぼしき盛り上がりも認められました。 (続く)
字後新古屋遺跡、龍貝館跡の見学に同行した水戸の友人が、「あとの二ヶ所は自転車で行くには遠すぎる」と指摘していましたが、その二ヶ所とは大館館跡、小館館跡を指します。その二ヶ所こそ、大洗町を代表する遺跡として歴史ファンや城郭マニアなどに良く知られています。私としても、是非訪ねてみたいところでした。位置を調べてみると、鹿島臨海鉄道の涸沼駅のすぐ近くでしたので、列車利用でのアプローチが可能だと分かりました。
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かくして12月10、11日に機会を得て水戸から大洗に向かいました。10日の午前中に涸沼駅まで行って二ヶ所の遺跡を見て回ることにしました。列車の運行本数が少ないために時間的制約があり、とりあえず今回は下見程度とし、新年の1月から3月ぐらいまでの間に再度見学に行こう、と考えました。水戸の友人に連絡して誘ったのですが、どうしても休みが取れないということでした。
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今回の切符です。水戸から涸沼までの運賃は460円でした。
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涸沼駅で下車し、発車して遠ざかる列車を見送りました。
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反対側を振り返り、列車の来た方角を見ました。駅に入る前にトンネルを潜りましたが、目指す遺跡はそのトンネルの直上に位置しています。上写真奥に横たわる低丘陵の左端あたりが、遺跡の位置です。
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駅ホームの屋根内には、ウサギさんチームの六人のキャラクターパネルが並んでいました。「ガルパン駅なかかくれんぼ」の設置パネルの一つで、大洗駅から新鉾田駅までの五つの駅に大洗女子学園戦車道チームの初期五チームが配置されています。
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涸沼駅です。線路はずっと高架になっているので、駅舎も高架上にあります。その下には観光案内所などがあります。
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駅から高架線の西側の車道を歩いて遺跡のある丘に向かいました。徒歩で10分もかかりませんでした。
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車道の左側に青い行先表示板が立っている地点の右側に、丘裾に入っていく脇道があります。この脇道が城跡へのアクセスルートでもあります。
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その脇道は、鹿島臨海鉄道の高架下を通って城跡のある丘の南裾へ回っています。
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鹿島臨海鉄道の高架下をくぐると、すぐに道が左右に分かれます。左には落ち葉に覆われたやや急な登り坂が見えますが、この坂道を登ってゆきます。
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車は通れない細い道です。ですが、トラクターならば通れます。そのためかコンクリート舗装が施されています。ほとんど落ち葉に覆われているので、舗装路であることが分かりにくかったです。
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坂道を登ると左にカーブしますが、カーブ地点から右側を見ると竪堀のような縦の切れ込みが見えてきます。竪堀とみて良いのかもしれません。
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竪堀のような縦の切れ込みの向こう側には、土塁横堀が見えました。中に入って進んでみると、堀が屈曲している箇所もみられ、防御線が張り出しているさまがよく分かりました。
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道に戻ってなおも登ると、前方に平坦地が広がりました。城跡の南西側の郭とされる場所で、周縁には土塁の残存部とおぼしき盛り上がりも認められました。 (続く)