ステップ12では砲塔を組み立てます。Strv m40L軽戦車の砲塔は前部が拡大されているため、前半分はブラ板の箱組みで形を作ります。細かい部品はジャンクから適当なものを調達して使用します。
まず、ガイドの指示通りに砲塔を組み立てました。
組み上がりました。これがハンガリーのトルディ軽戦車の砲塔ですが、Strv m40L軽戦車では武装が強化されているため、砲塔前部が大きくなっています。
作中車の砲塔を見ましょう。このような形に改造するわけですが、天板、キューボラ、後部の形状はキットのままですので、そのまま利用出来ます。
そして実車の写真でも分かるように、前面部のみが幅広となり、形状も角張った感じになっています。この状態に作るわけですが、曲面部が少ないので、ブラ板に無理な曲げ加工をかけなくて済むのは有り難いです。
前面の砲防盾部を、ジャンクにあったドラゴンのIS-2の主砲防盾パーツから削り出して形成し、砲はミラージュホビーの7TP軽戦車の37ミリ戦車砲の余剰パーツを使いました。同じボフォースの45口径37mm砲をStrv m40L軽戦車も使っていますから、この転用はピッタリでした。防盾に照準用の穴もピンバイスで開けました。
二挺の8ミリ機銃の銃身はエレールのホチキス8ミリ機関銃のパーツを使用し、L型の特徴にあわせて真ん中の機銃の位置を下げました。その上に照準器窓のカバーをブラ板で再現しました。
これで砲塔前面の主砲と連装機銃部分がだいたい仕上がりましたので、その外板輪郭をベースにして砲塔前部の外郭をブラ板で作り出すことになります。
実車の側面写真で見ると、砲塔の側面板に起伏が無いのが分かります。ブラ板を左右に一枚ずつ張ることで形成出来ます。
ブラ板の箱組みによる前部の構築が完了しました。天板の前面に僅かな傾斜面も付けました。側面板を貼った後に天板のサイズが確定しますので、ブラ板をかぶせてトレースし、大き目にカットして貼り付け、はみ出し部分を丁寧に切り取って整形した、という流れです。
反対側から見た製作状況です。この段階ではまだ大まかなカット整形のままです。
37ミリ砲の下の駐退機カバーもブラ材で取り付けました。Strv m40L軽戦車独自の三つの火器の並びがかっこ良いです。
砲塔各所の細かな部品も、殆どはジャンクから調達しました。実車写真などを参考にして、似た形のパーツを探し出して使いました。
組み付け途中の様子です。砲塔右側面末端につくアンテナは、収納事情によりL字形の基部のみとして、ドラゴンのジャンクパーツより同じ形のパーツを見つけて取り付けました。
だいたい仕上がりました。後半部はキットのままで良いです。原型となったランズベルクL-60軽戦車の砲塔の形状をそのまま引き継いでおり、Strv m40L軽戦車においてはK型に予備転輪のラックが追加されたりしていますが、ガルパンの作中車はラックがありませんので、上図の形にまとまれば良いだろう、と判断しました。
後は各部のパテ盛り整形を行ないました。それで砲塔部分は完成となりました。 (続く)