嵐山での昼食は、いつも行っている蕎麦屋「いわを」でとりました。大学時代の友人の御親戚が経営されているお店で、学生時代からずっとここのざる蕎麦が大好きです。嵐電嵐山駅の北、天龍寺境内地の向かいに位置していますが、観光客よりも地元住民が多く利用しています。
嵐山には、有名な蕎麦屋が幾つかあり、名物の豆腐やおばんざいとの組み合わせメニューを提供する人気店も少なくありませんが、こちらは外観が質素を尊しとする純和風の造りであるため、派手な構えの店が多い嵐山商店街のなかではあまり目立ちません。
ですが、それが逆に幸いしているのか、外国人やイチゲンの観光客があまり気付かず、地元民や古くからの常連客が安心して入れるようなポジションのお店になっています。実際、私が入った時刻には、他のお店は満員か行列待ちの所ばかりでした。
今回はざる蕎麦を大盛りでいただきました。丼ものとの組み合わせや、ニシンなどのトッピングもあって好みで色んなメニューが楽しめますが、この日は暑かったため、とにかく冷たい蕎麦が食べたいという気持ちが強かったのでした。
「いわを」の公式サイトはこちら。
嵐山の馴染みの蕎麦の風味に満足しつつ、午後からの聖地スポット探索にとりかかりました。とりあえず、もと来た道を引き返して、JR嵯峨嵐山駅前の通りとの交差点を目指しました。上図には、あの陸橋も見えます。
劇中にも出てくる陸橋です。太陽の光の角度もよい感じになっていたので、再び撮影しました。劇中シーンに合わせるならば、黄昏どきに撮るべきですが、その場合は嵐山に泊まった方が良いかもしれません。
劇中シーンです。街灯のカバーの形が異なります。現在の球形カバーは新しい感じなので、最近に取り替えたもののようです。
このシーンではHTTの四人の班と真鍋和以下の四人の班が、駅への道を探しつつ迷い歩いていますが、その直前のシーンではJR嵯峨嵐山駅のすぐ西の橋の所に居ます。橋からそのまま東へ行けば駅前に出られるのですが、和たちは瀬戸川沿いに南下してしまったようで、陸橋の下の道を右往左往しています。
現地はそんなに複雑な街区ではなく、道も入り組んでいませんから、どう迷っても嵐電嵐山駅の前に出るか、JR嵯峨嵐山駅前の通りにぶつかるはずなのですが・・・。
陸橋をくぐって東へ道なりに真っ直ぐ行けば、上図のJR嵯峨嵐山駅前の通りとの交差点に出ます。劇中では、優秀な生徒会長の真鍋和が地図を頼りにして迷うのですから、地図が間違ってるとしか思えません。
交差点を左に折れて北へ行けば、JR嵯峨嵐山駅です。そのエリアに劇中の景色は見当たらなかったので、右に曲がって嵐電の踏切を渡りました。おそらく、劇中に出てくる残りのシーンの舞台は、嵐電嵯峨駅の南側の街区にあるんじゃないか、と考えたからです。それより南には桂川が流れており、東は太秦エリアになりますので、嵐山の範囲で「けいおん」の舞台が設定されているとすれば、嵐電嵯峨駅の南側あたりしか候補が浮かばないのでした。後は、JR嵯峨嵐山駅と嵐電の間の範囲しかありませんが、そこは狭い地区なので、後回しにしました。
上図は嵐電の踏切から西を見た図です。奥に嵐電嵐山駅が見えます。
そして東には嵐電嵯峨駅があります。
嵐電の踏切を渡ると、道は上図のように枝分かれします。右に行くと住宅地内の細い路地になります。左が鹿王院へ続く主要道ですので、とりあえず左へ進みました。
道がカーブして東にまがるあたりで分岐となっていますが、東へと進んで「あれっ」と思い、立ち止まって振り返ると、見た事のある風景がありました。
数歩戻って景色の細部を見て、ああここだ、ここだ、と気づきました。
劇中で田井中律が地元民の老婆に道を尋ねた場所です。細部までほぼ一致しています。これで、今まで知らなかった聖地スポットの一つを確認出来ました。
劇中では、桂川脇の道路から駅に向かおうとして道に迷い、ある民家の前で平沢唯が飼い犬と戯れ、それから民宿嵐山の店先付近で田井中律が地元民の老婆に道を尋ねる、といった順番になっています。
田井中律の問いに、老婆は「ああ、駅どしたらそこをまっすぐ行かはって、突き当りを右どすえ」と答えてくれますが、これは実際のJR嵯峨嵐山駅への道順そのままです。その通りに行けば絶対に迷うわけがないのですが、どういうわけか、違う道へ迷い込んでしまいますね・・・。
老婆に教えられた方向とは、上図の景色の右手になります。するとその先に、さらに迷い込んでしまった場所があることになりますが、この時点では劇中シーンの時系列をさかのぼる形で探したほうが良さそうだと判断したので、最初に道に迷った地点、平沢唯が民家の飼い犬と戯れた地点を先に探してみることにしました。 (続く)