ステップ7では、車体前面および左側面の装備品などを取り付けます。ここでのガルパン仕様への改造ポイントは六つあります。
ガイドでは二段階に分けて装備品などの組み付けを指示しています。まずは最初の段階で取り付けるパーツを切り出しました。
劇中のワンシーンにて、六つの改造ポイントのうちの三つを確認しました。前面増加装甲のボルトが1個少なく、エンジン点検ハッチがキットの状態よりも若干上に出ています。そして前照灯のコードがありますが、キットのパーツでは省略されています。これらの形状に合わせてゆきました。
まずは前面増加装甲のボルトを1個少なくします。上図は該当パーツのG7とG8で、修正前の状態です。
G8の上左から二番目のボルトが劇中車にはありませんので、上図のように削り取りました。
その後は、ガイドの指示通りに組み付けてゆきました。
続いて、前回の記事にて紹介しておいた、ジャッキ台の留め帯の追加をプラ板にて再現しました。この留め帯は、以前に制作したタミヤのD型、プラッツ公式キットのF2型仕様ではパーツに再現されていますが、今回のH型仕様のキットでは再現されていないので、今回のステップにてパーツD29を取り付けた際に追加しました。
次に、前照灯のコードを真鍮線にて再現しました。キットのバッケージに描かれるドイツ軍車輛の画においてはコードが斜めに描写されていますが、劇中車のそれは垂直に降ろされていますので、それに合わせました。
エンジン点検ハッチのパーツを切り出しました。このうちパーツA12は若干上にかさ上げし、A14は少し薄くし、丸みも少し減らすことにしました。
パーツA12のかさ上げは、上図のように裏にプラ板を貼り増しすることによって実施しました。あまり上げると、ヒンジのパーツA13との組み合わせが悪くなるので、プラ板は薄いものにとどめておきました。
エンジン点検ハッチの改造を終えた状態です。劇中車では、さらにハッチ周りに薄い縁があり、D型のそれに近い形状になっていますので、それも再現する必要がありますが、その作業は後送りにしました。この時点で、六つの改造ポイントのうちの三つを作り終わりました。
四つ目の改造内容は、上掲のワンシーンに示すように、砲塔左後方の跳弾リングの端に隣接する丸蓋にボルト2個を再現することです。キットのパーツのモールドはネジ穴になっています。
モールドのネジ穴の上にボルト2個を並べました。ボルトはジャンクパーツのものを切り取って使用しました。
続いて第二段階で組み付けるパーツを切り出しました。このうち、予備転輪押さえのB23は塗装後に取り付けますのでここでは切り出さずにおき、パーツD15は劇中車ではキャタピラツールになっていますので、Ⅳ号戦車車外装備品セットのD31に交換しました。
パーツを全て取り付け、五つ目と六つ目の改造を終えた状態です。
五つ目の改造とは、片口スパナD28を重ねた上に二つの留め金具をプラ板で追加することでした。ここでは図示していませんが、公式設定資料図などの画像を参考にしました。
六つ目の改造とは、クリーニングロッドのD26を逆に取り付けることでした。ガイド指示ではブラシ部分を下にして取り付けますが、劇中車では上にして取り付けているからです。これは前掲の優勝パレード時のワンシーンにおいても確かめられます。劇中車独自の特徴の一つと言って良いでしょう。 (続く)
劇場版のH型仕様ではTVシリーズにて車体上面の増加装甲で付いていなかった機銃とペリスコープの間のボルトが復活していて実車と同じになっていました。ショックです!他にもTVシリーズの仕様と異なるところがあるのでしょうか?
大きく異なるところがあれば劇場版も作ろうかな・・・
ガルパンの謎設定はまったく奥が深くてまいりますね。
なお来年一月にプラッツより発売される予定のH型仕様公式キットも、劇場版仕様をうたっているようですが、どの程度の変更があるかはまだ公式設定資料すら明らかにされていませんので、ほとんど不明です。年明け以降に新資料図版などが刊行されるのを待つしかないでしょうね。
他の車輛においても劇場版仕様になっているものがあり、ウサギさんチームのM3リー、カメさんチームのヘッツアーが挙げられます。
テレビシリーズ仕様はいずれも完成させましたので、今度は劇場版仕様を作ろうかと思案しております。
模型仲間からは「継続のBT-42を作ってレポートしてくれ」と言われていますが、まだキットも入手していませんし、まだ作りたいキットがありますので、少しずつ進めてゆく積りです。