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しばらく室内でまったりしていると、何人かの巡礼が見学に訪れ、同じように楽しそうに過ごしていました。そのうちの一人が平沢唯のフィグマを持参して、部室内での撮影を楽しんでいました。
やっぱり「けいおん」ファンにとって、豊郷小学校でのフィギュア撮影、というのは一般的な楽しみ方の一つであるようです。普通に持参して、普通に撮っていて、それを見た他のファンが「自分も今度やってみよう」と考えて同じように真似する。この繰り返しが長く続いているような感じでした。
そこで、私も持参のねんどろいどの撮影を始めました。手始めに、今年相次いで買い揃えた平沢姉妹を部室の机の上に置きました。
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いいですねー。この姉妹の組み合わせでの撮影事例は、ネット上でも見かけませんので、新鮮な楽しさがありました。
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続いて、持参したねんどろいどの6人全員を並べました。平沢姉妹とHTTのメンバーです。
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場所が場所だけに、壮観であり、もう完全にアニメの世界に浸れます。
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こうやって並べますと、平沢唯の両手ピースは、よく性格を浮き彫りにしているという気がします。こういう場面で、たとえば秋山澪や琴吹紬がピースサインを出す、というのはイメージしにくいですね。中野梓もまずピースはやらないでしょう。
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平沢唯と似たような感じでふざけるシーンが多いのは田井中律です。なにかのポーズをとらせた方がいいかな、と思って交換パーツ類を探し、右腕を上図のように構えさせました。いわゆる「ガチョーン!」です。こういうおふざけが、田井中律には似合っています。
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そのうちに何人かの巡礼が入ってきて、一様にねんどろいどの列に気付き、おおっ、という表情になったり、声をあげたりしながら、全員がスマホやカメラを向けて何枚か撮っていきました。
このとき私は、脇のベンチに座って一休みしていましたので、ねんどろいどの列は、以前からそこに展示されているものと思われたようでした。こういう場所ですから、こういうフィギュアが並んでいても、誰も違和感を感じないのでしょう。みんな楽しそうにスマホを近づけたり、腰を低くしてねんどろいどの視点に合わせて眺めたりしていました。
これは、よく考えますと凄いことです。他のアニメの聖地でフィギュア撮影をやって笑われたり批判されたりした、というケースをよく聞きますので、ここ豊郷小学校のケースが大変に恵まれていることが分かります。むしろ、豊郷ではフィギュアが無いとアニメの世界観を楽しめない、といった思想すら定着しているかのようです。
そのうちに巡礼の若い女性の二人組が囁き合ってるのが聞こえました。
「これ放課後ティータイムだよね?なんで6人?」
「だってほら、憂も入ってるじゃん」
「あっほんとだ、憂なのかこれ。ああ、憂だね、リボンが赤だ」
「ねんどろいど、だったっけ?こんなに揃ってるの初めて見たね」
そう話してはそれぞれのスマホで楽しそうに何枚も撮っているのでした。これだけでも、はるばる持参した甲斐があったというものでした。
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一休みの間に窓から眺めた景色です。敷地内はほぼ劇中と同じ状態ですが、周辺の景観は若干異なるようです。
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酬徳記念館の方を見ました。奥にある三角屋根の大型施設は、現豊郷小学校の体育館です。
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ねんどろいどの撮影を再開しました。今度は時期別に並べて撮影してみました。上図は軽音部をなんとか存続させた一年生四人組です。
言いだしっぺで、自動的に部長になった田井中律、律に強引に引っ張り込まれた秋山澪、律と澪の掛け合いを見て楽しそうだと感じて参加した琴吹紬、そして入部希望届を提出して自主的に参加した平沢唯、です。
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この四人が揃った時点では、まだHTTの名称すら決まっていませんでした。決めたのは顧問の山中さわ子先生でした。
この山中先生、軽音部のOGであるのに、律や澪が動き出す直前の軽音部の廃部危機に、あんまり真剣に向き合っていた形跡が感じられません。少なくとも劇中では、部員が四人揃わないと廃部になる、と淡々と話していましたが、内心ではどうだったのでしょうか。
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そして次の年に中野梓が唯一の新入生として加わり、5人になりました。これでHTTの全員が揃い、以後の二年間を共に歩みます。
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やっぱりHTTといったら、この五人ですね。あずにゃんの存在がとても大きいです。
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そして締めは平沢姉妹で。この二人を見ていると、なにかまろやかな幸福感に包まれてゆきます。
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劇中では、妹の憂が姉の唯の髪形を真似ると、HTTのメンバーでさえ完全に見分けがつかない、という場面があります。ねんどろいどもそこをきちんとおさえているようで、顔のパーツは造りも表現も同じです。憂に唯の髪形パーツを被せると、姉そっくりになります。
この変装を一発で見破ることが出来る唯一の存在が、山中さわ子先生ですが、その識別ポイントは実に簡単なものでした。 (続く)
さわ子先生は「後輩のいない軽音部は3年生が卒業して部員ゼロになっちゃったし、このまま無くなってもいいかぁ」と、達観していたのかもしれません。吹奏楽部の顧問もしていて実際に忙しいし仕方ないか…と言う感じでしょうか。
それが唯たちが入ることによって部が存続し、自分にとって心地よい癒やし空間になったことから(なし崩しに顧問にさせられたし)、彼女の中の軽音熱が再燃したのかもしれません。
唯たち4人がいなければ、桜高軽音部は廃部して無論あずにゃんも入部しない。斎藤スミーレたちも当然いない。様々な偶然が重なって軽音部は存続したのでしょう。
それにしても新入生勧誘でヘンなぬいぐるみを着ないで、普通に楽器を演奏すれば「あのベースの人格好良い。私も軽音部に入りたい!」なんてなると思うのですが。そう思うのはぼくだけではないでしょう(笑)
当方は次の訪問時にはライブステージセット2種の4人を持参して、一年の学園祭ライブを再現撮影したいと思います。本当は講堂でやりたいのですが、適当な台とかが無いので、いつもの部室と屋外で撮ることになりそうです。
山中さわ子先生は、コミックス版では「いらんこと」ばかりして軽音部の足を引っ張ってるシーンが多いですが、アニメでも控えめにそういうキャラが表現されていましたね。新入生勧誘でヘンなぬいぐるみを着せたのもさわちゃんですし。
人間達に捨てられ、追われて生きて糧を得る為に音楽師になる事を選んだ動物達と童話で登場する動物達の着ぐるみを着用して軽音部存続の為に募集活動に励んだHTTメンバーの境遇は両者の決して恵まれない環境をなぞらえいるのでしょう。
そういえばグリム童話も元々はヨーロッパで生まれた物語でしたね。
ホシノ様が御指摘される様に楽器や筆記用具のみならず童話ネタも制作スタッフはヨーロッパにこだわるのですね…。
脱帽するばかりです。
これが三年目には中野梓が豚に扮するわけですが、これはたぶん「ブレーメンの音楽隊」の舞台ブレーメン(Bremen)の街のゼーゲ通りにある「豚飼いの豚」の銅像が元ネタでしょう。