銀幕大帝α

切り株推奨映画感想ブログにつきグロ画像注意。
御蔭様で16周年。4500作品レヴュー突破。御訪問有難う御座います♪

ボディ・バッグス

2009年05月10日 22時34分06秒 | 洋画ホラー
BODY BAGS/93年/米/94分/劇場未公開
監督:ジョン・カーペンター、トビー・フーパー
出演:ジョン・カーペンター、ロバート・キャラダイン、ステイシー・キーチ、シーナ・イーストン、マーク・ハミル、ツイッギー、デボラ・ハリー

<ストーリー>
「ザ・ガス・ステーション」「ヘアー」「アイ」の3話から成るホラー・オムニバス。
<感想>
4days2日目は、今じゃ実現不可能なホラー映画界の巨匠たちが無駄に集まった夢のようなお宝作品であります。

●第1話目「ザ・ガス・ステーション」は王道なスラッシャーものでありながらも、それなりに怖く出来た良作。

ガソリンスタンドでのバイト初日でいきなり連続殺人鬼に襲われる女子大生の悲劇。

血まみれで朦朧としながらも、執拗に追いかけてくるかなりタフな殺人鬼をロバート・キャラダインがキチっぷりに好演。

ラスト近くで唐突に助太刀に現れる男性。
「誰やねん!」
と思っていたら、序盤でカードを忘れた客だった。
でも、全然役に立っていないのな(笑)。

他にも「イ~ハ~!!」と陽気に車に乗って現れる客にウェス・クレイヴン、死体として一瞬だけ映る店員にサム・ライミ(死体役って・・・)。

●第2話目「ヘアー」は薄毛に悩む中年オヤジの悲劇をコミカルに描く怪作。

自分の髪の薄さに毎夜眠れないほど悩む中年男性。色んな増毛製品を試すも効果なし。切羽詰まって黒く色を塗ってしまう所は爆笑もの。そんな時CMで「効果てき面!」と宣伝していた会社に行き、増毛依頼すると翌日にはあら不思議、ロン毛になっていた。しかしそれが悲運の始まりだった・・・。

切った髪がウネウネ動き、その先には蛇のような鋭い口が!!

気味悪い描写を取り入れながらも、ハゲが突然ロン毛になったり、最終的には男が狼男みたく全身毛だらけになったり、果てには増毛会社の正体が地球侵略を狙う宇宙人だったりと、あくまでも笑いを全面に押し出しているのが面白い。

意思を持った髪という設定は後の邦画ホラー『エクステ』に影響を与えたのかどうかは定かではない。

●第3話目「アイ」は、また違った正統派ホラー。

プロ野球選手の男が交通事故で右目を失明。眼球移植を受けるが、その眼は死刑囚から提供されたものだった。
殺人鬼の眼を移植された事で、男は悪夢のような幻影を見る様になり、後に狂っていく。

特筆すべきなのは、角膜移植された女性が持ち主の生前の記憶を見る傑作ホラー『the EYE【アイ】』やリメイク『アイズ』よりも遥か前にこのテーマを用いて作品が撮られていたことでしょう。パン兄弟がこの作品を観て感化されオリジナリティな作品へとアレンジしていったかどうかは謎のベールに包まれていますけどね。

庭の土から起き上がるゾンビ、死体とのセックス、ゴミ処理機で細切れにされる腕。
よりシュールに、より残酷に。
ストーリー的にも、怪奇的にも文句なしの逸品に仕上がっています。

主人公の男を演じるのは『スター・ウォーズ』のルーク役で御馴染のマーク・ハミル、彼の眼球移植を執刀する医師にロジャー・コーマン!!
依頼した医師がそもそもの間違いだったんですな(爆)。

作品の合間のストーリーテラーとしてジョン・カーペンターが楽しそうに怪演。
そんな彼も死体解剖医のトビー・フーパーに上半身を解剖されて、頭部をノコギリでギーコギコされちゃう。
そんなエンディングを観て笑いを堪えるのは無理というものです。

評価:★★★
09/05/10ビデオ鑑賞
ジョン・カーペンター トビー・フーパー オムニバス・ホラー ロバート・キャラダイン マーク・ハミル サム・ライミ ウェス・クレイヴン ロジャー・コーマン 中古ビデオ購入
にほんブログ村 映画ブログ ホラー・サスペンス映画へ
にほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする