銀幕大帝α

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永遠のこどもたち

2009年05月23日 22時25分31秒 | 洋画ホラー
EL ORFANATO/07年/スペイン・メキシコ/108分/劇場公開
監督:J・A・バヨナ
出演:ベレン・ルエダ、フェルナンド・カヨ、ロジェール・プリンセプ、ジェラルディン・チャップリン

<ストーリー>
怪現象が起こる古い屋敷を舞台に、突如消えた我が子を探し続ける母親を描く。
<感想>
雰囲気的にはギレルモ・デル・トロ監督の『デビルズ・バックボーン』に似た感じがする。
今作はそのギレルモ・デル・トロ監督が製作総指揮として参加しているだけに、そういう似たような感じの作品になったのかも。

怖さ、ホラー的な部分としては霊能力者が施設を一人で探索する場面のみで、全体的にはダーク・ファンタジーな作り。

何故養子の息子が忽然と姿を消したのか、施設の中には家族以外にも本当に誰かが棲んでいるのか。

真相が徐々に解明されていく辺りは丁寧に描かれいているので、驚きというよりは感動の方が大きかったですね。

施設にまつわる悲しき過去の出来事、血の繋がっていない妻子の愛情を紐解きながら、ラストで訪れる全ての愛する者との再会には、消え失せていた灯台の光を照らせ合わせることにより、心に温かさを呼び戻す感動を大きく味わえました。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(スペイン語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
09/05/23DVD鑑賞
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その男ヴァン・ダム

2009年05月23日 21時31分28秒 | 洋画コメディ
JCVD/08年/96分/ベルギー・ルクセンブルク・仏/劇場公開
監督:マブルク・エル・メクリ
出演:ジャン=クロード・ヴァン・ダム、フランソワ・ダミアン、ジヌディーヌ・スアレム、カリム・ベルカドラ

<ストーリー>
離婚訴訟中の上、ギャラ急降下でトホホな男、ヴァン・ダム。立ち寄った郵便局で強盗事件に遭い、さらには犯人に仕立て上げられ・・・。
<感想>
貴方の映画は暴力的だと親権争いも不利の立場にあり、決まりかけていた作品の主役もちょんまげを切ったセガールに奪われ、職も無く金も無く、立ち寄った郵便局では強盗に遭遇し、警察に顔を見られたというだけで主犯格と疑われる。

そんな崖っぷち八方塞がりな男の名はヴァン・ダム。

年齢的にも体力的にも映画俳優として追い詰められたヴァン・ダムが、投げ遣り的に挑んだのがこの自虐コメディ。

彼には悪いが滅茶苦茶面白かった。
間違いなく、今までのヴァン・ダム作品の中では私的にはベストです。

冒頭4分間の長回しアクションでの最後辺りではヘロヘロになっている所なんかは彼の今そのものの姿を見て取れて笑えるし、警察との電話交渉で強盗に映画で養われた経験から的確なアドバイスをする所は真面目人間が逆にアホっぽく見えてくるし、画面に向かって波乱万丈な自身の生い立ちと、ドラッグに溺れた経験を話す姿には無性に可哀想に思えてきた。

強盗相手に、自慢の空手も空回りし、銃を突き付けられやられ放題。
ラストで必殺回し蹴りを炸裂し強盗を退治し市民や警察からヒーロー扱い!・・・けど、それは彼が抱いた夢の話。

もうここまで開き直ったヴァン・ダムを見せつけられると、何か「頑張れ!」と応援したくなる。

ベルギーから誕生した異端のヒーローも、今じゃ人気自体に陰りアリ。
それでも、彼には映画で主役を取りたいという意気込みはある。
まだまだスタローンなんかには負けてられない。

この作品を観て、私はこんな哀れなヴァン・ダムが好きになってきた。
だから、やる気のある内に誰か大作に使ってやれよ、この男!!

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★☆
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切り株画像(映画『グロテスク』より)

2009年05月23日 21時20分49秒 | 切り株“TV”画像(閲覧注意)
【ネタバレ注意】
「貴方は誰からも愛されない哀れな男よ!」
と罵られた変態男の怒りが頂点に達し、チェーンソーで腹を一突きし、トドメに勢いよく首に振りかざして
切り株完成。

この後、宙を舞ったアキの首は、怒りから生み出された脅威の「生命力」を発し、変態男に襲いかかる!
首チョンされてからの一連の流れの中に、愛を築いた男女の「愛の復讐と感動」を私は見た。
切り株度

レヴュー『グロテスク』
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グロテスク

2009年05月23日 20時26分16秒 | 邦画ホラー
08年/日本/73分/劇場公開
監督:白石晃士
出演:長澤つぐみ、川連廣明、大迫茂生

<ストーリー>
監禁されたカップルを待ち受けていたのは、目玉をくり抜き、内臓をえぐり取るといった数々の想像を絶する地獄図だった。
<感想>
これを観ちゃうと、米国出資で作った『東京残酷警察』なんて何処が‘残酷’なんだと言いたくなる。
日本でもこんなに残酷なスプラッターがきちんと撮れるじゃないのさ。
やっぱり直接的なチープな造形の切り株を見せられるよりは、間接的に切り株を見せられた方が、何倍も痛さが伝わってくるし、気持ち悪さも嫌な位味わえる。

主要人物3人、地下室のみで行われるこの低予算なグロホラー。

全裸にされた男女が向き合ったまま磔にされ、変態男に性的凌辱を繰り返される序章。

その後、男女それぞれが、腕や手指、乳首をチェーンソーやはさみで切断され、果てには睾丸に五寸釘を打たれ性器を切断されながら「感動」を求められる第一部。

そして一時の安らぎを経て再び訪れる地獄の拷問ショー。

この第二部では「生命力」を求められ、腹から腸を取り出された男性が、恋人を救うために‘それ’を引きずりながら地獄からの解放を目指す。

変態男による拷問シーンの連続でストーリーらしきものはなく、只只嫌悪感を抱かせながら、本当に「恋人の為なら死ねるのか」という問いを我々にも突き付け、最後は変態男にも予想できなかった脅威の「生命力」によって、長きに渡った地獄は終幕する。

本作はこれまでには無かった本当の意味でのグロスプラッターとして、今後も「見てはいけないもの観た」という点ではその名を大きく残すかもしれない。
しかし分かって欲しい。
これは只のガイキチによる変態スプラッターではない。
凌辱と拷問を隔てて本物の愛を得、怒りの「生命力」で逆襲に成功したカップルの「感動」の愛の物語であるということを。

オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★
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俺たちに明日はないッス

2009年05月23日 00時36分48秒 | 邦画ドラマ
08年/日本/79分/劇場公開
監督:タナダユキ
出演:柄本時生、遠藤雄弥、草野イニ、安藤サクラ、水崎綾女、三輪子

<ストーリー>
先の見えない苛立ちと異性への興味を抱え、悶々とした日々を送る童貞高校生たちをリアルに描く。
<感想>
卒業を控えても頭はヤル事で一杯の童貞高校生たちの甘酸っぱい青春、否“性春”。

弱みを握っている女子生徒にヤラせろと迫り、生理で貧血ぶっ倒れた女生徒を介護した縁でHしてそのまま妊娠、太った貴方が好きと言われ付き合うも実はその女生徒はかなりのデブマニア。

セックスシーンがあったり、性のはけ口を求めるべく日々悶々とする男子高生など、“性春”真っ只中の若者たちをリアルかつユニークに描いている辺りは、女性監督視線ならではの面白さがありました。

リアルと言えば、巨漢の安パイが劇中で急激にダイエットして細身になっちゃう所。
あの子、この映画の為に裏でかなり頑張ったんだろうなぁ。
涙ぐましい努力に感動したよ、わたしゃ。

いざ、Hしようとした時に限ってインポになった主人公・比留間が、海岸で一人ナニを奮い立たせようと必死になっている姿に
「何やってんのこいつ」
と、思わず噴き出してしまった。
その後全裸で海へ突入してましたし。

「あんた、バカだよ」

と言われるのも納得のバカ男ですわ(笑)。

それでも、淡い恋を抱き、告白も出来ず失恋し、卒業式後に教師ぶん殴って
「うおらぁぁああ!!」
と気合入れて、“性春”というものも卒業し、一つまた大人になった比留間の後姿はな~んかカッコ良過ぎじゃねぇか!

こういうのを見せられると、私の青春、もとい“性春”って何だったろうって虚しくなってきたよ。

ちくしょう!やり直せるならやり直したい高校3年間。

オフィシャル・サイト

評価:★★☆
09/05/22DVD鑑賞
タナダユキ 青春ドラマ R-15 ダンカン 田口トモロヲ 「俺たちに明日はないッス」 さそうあきら R-15 DVD新作
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