SECUESTRADOS/10年/スペイン/85分/サスペンス・ホラー/劇場公開
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス
脚本:ミゲル・アンヘル・ビバス
出演:フェルナンド・カヨ、アナ・ワヘネル、マヌエラ・ベイェス
<ストーリー>
すれ違い始めた生活を修復しようと、郊外の新興住宅地へ移り住んだある一家。引越しも終わり初めて迎えた夜、突然覆面を被った3人組の男たちが押し入って来る。
<感想>
これね、物語はシンプルなんだけど、カメラワークがずば抜けて素晴らしいのよ。
オープニングでのカメラ横倒れで撮った袋で顔を覆われた血まみれの男性。
一定の間を置いて、激しく呼吸し出すと、むくりと置き上がってよたよたと森を歩き幹線道路へと出る。
そして走行する車に轢かれて、運転席から飛び出して来た男性が駆け寄り大丈夫か?と声をかける。
このオープニングタイトルが出るまでの一連の流れを、まるでデ・パルマ監督を彷彿させる様な違和感の無いワンカットで一気に撮りあげているんです。
舞台は、高級住宅に引っ越してきた3人一家の話へと移ります。
ここでもまた、ワンシーン毎に全てワンカットで撮影しているという拘り様。
序盤は業者を交えながらの引っ越し風景を映しているのですが、後に繋がりを持たせる人物なり小物なりをさり気無く画面上に出している辺りにも、細かい所まで演出が行き届いているなと感心させられる部分でもあります。
気を抜いて観ていると感付かないかもしれないので、ここはしっかり済み済みまで目に焼き付けて欲しい。
一通り引っ越し作業が終了すると、話はいよいよ本題に入って行きます。
そう、覆面姿の強盗3人組によって、平和的な一家が一気に恐怖のどん底に突き落とされていくのです。
見せ方に工夫が施されているので、下手なホラー映画観るより、心臓に悪いドキドキ感みたいなものが永遠に続くんじゃないかと思う程のノンストップな展開に目が離せません。
主犯格の男と一緒に銀行ATMで金を下ろさせる為に外へ連れ出される夫。
残りの強盗犯2人に人質として家に監禁され凌辱の限りを尽くされる妻と娘。
この別々のシーンを交互に映し、ストーリーはいよいよ佳境へと向かうのですが、家に留まっていた強盗犯の1人が自分勝手な非道極まりない行動をした事で、事態は一気に急展開していきます。
仲間と連絡が取れなくなった主犯格の男が、夫に運転させて家に帰れと命令。
時同じくして、家では強姦されていた娘が勇気を振り絞って抵抗し、家中を逃げ回る。
この同時間帯の出来事を、何と画面二分割で表現。
右の画面観たり左の画面観たりと大忙しになりますが、どちらもとんでもな事態に陥っているので私の心拍数は上がりっ放し。
そして!!
私が思わず「うわ、作りが上手いわ!」と声に出してしまったシーンに到達。
二分割だった画面が、事態の収拾という意味合いも込めて一枚の画として完成されるんですね。
この表現方法は素晴らし過ぎますよ。
ある程度編集はされているとは思いますが、それなりに技術力がないとこういったカメラワークは絶対出来ないんじゃないでしょうか。
ここまでは高度な撮影技術に色々と驚かされちゃいましたが、『ファニーゲーム』とかの希望を与えない作品とかが好きな方は更に驚愕なエンディングに絶望する事間違い無し!!
あの一枚画に完成した時には観る者に光を齎すラストを期待するじゃないですか。
そんなもの、ま~~~~~ったく無いですからっ!!
酷い話です。
最悪な結末です。
わわわわ・・・ってなります。
あかん、あかん、あかんやろ!って呆然としちゃいます。
ヨーロッパの犯罪者こえぇぇ~~~。
高級な家に住む時はセキュリティは万全に。
だって強盗犯登場シーンがガラス窓突き破っての侵入なんやもん。
金持ちならガラス位厚めにしとけよって思わん?^^;
貴方の家はセコムしてますか?
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★★☆
11/12/13DVD鑑賞(新作)
にほんブログ村
レンタル開始日:2011-12-07
メーカー:キングレコード
監督:ミゲル・アンヘル・ビバス
脚本:ミゲル・アンヘル・ビバス
出演:フェルナンド・カヨ、アナ・ワヘネル、マヌエラ・ベイェス
<ストーリー>
すれ違い始めた生活を修復しようと、郊外の新興住宅地へ移り住んだある一家。引越しも終わり初めて迎えた夜、突然覆面を被った3人組の男たちが押し入って来る。
<感想>
これね、物語はシンプルなんだけど、カメラワークがずば抜けて素晴らしいのよ。
オープニングでのカメラ横倒れで撮った袋で顔を覆われた血まみれの男性。
一定の間を置いて、激しく呼吸し出すと、むくりと置き上がってよたよたと森を歩き幹線道路へと出る。
そして走行する車に轢かれて、運転席から飛び出して来た男性が駆け寄り大丈夫か?と声をかける。
このオープニングタイトルが出るまでの一連の流れを、まるでデ・パルマ監督を彷彿させる様な違和感の無いワンカットで一気に撮りあげているんです。
舞台は、高級住宅に引っ越してきた3人一家の話へと移ります。
ここでもまた、ワンシーン毎に全てワンカットで撮影しているという拘り様。
序盤は業者を交えながらの引っ越し風景を映しているのですが、後に繋がりを持たせる人物なり小物なりをさり気無く画面上に出している辺りにも、細かい所まで演出が行き届いているなと感心させられる部分でもあります。
気を抜いて観ていると感付かないかもしれないので、ここはしっかり済み済みまで目に焼き付けて欲しい。
一通り引っ越し作業が終了すると、話はいよいよ本題に入って行きます。
そう、覆面姿の強盗3人組によって、平和的な一家が一気に恐怖のどん底に突き落とされていくのです。
見せ方に工夫が施されているので、下手なホラー映画観るより、心臓に悪いドキドキ感みたいなものが永遠に続くんじゃないかと思う程のノンストップな展開に目が離せません。
主犯格の男と一緒に銀行ATMで金を下ろさせる為に外へ連れ出される夫。
残りの強盗犯2人に人質として家に監禁され凌辱の限りを尽くされる妻と娘。
この別々のシーンを交互に映し、ストーリーはいよいよ佳境へと向かうのですが、家に留まっていた強盗犯の1人が自分勝手な非道極まりない行動をした事で、事態は一気に急展開していきます。
仲間と連絡が取れなくなった主犯格の男が、夫に運転させて家に帰れと命令。
時同じくして、家では強姦されていた娘が勇気を振り絞って抵抗し、家中を逃げ回る。
この同時間帯の出来事を、何と画面二分割で表現。
右の画面観たり左の画面観たりと大忙しになりますが、どちらもとんでもな事態に陥っているので私の心拍数は上がりっ放し。
そして!!
私が思わず「うわ、作りが上手いわ!」と声に出してしまったシーンに到達。
二分割だった画面が、事態の収拾という意味合いも込めて一枚の画として完成されるんですね。
この表現方法は素晴らし過ぎますよ。
ある程度編集はされているとは思いますが、それなりに技術力がないとこういったカメラワークは絶対出来ないんじゃないでしょうか。
ここまでは高度な撮影技術に色々と驚かされちゃいましたが、『ファニーゲーム』とかの希望を与えない作品とかが好きな方は更に驚愕なエンディングに絶望する事間違い無し!!
あの一枚画に完成した時には観る者に光を齎すラストを期待するじゃないですか。
そんなもの、ま~~~~~ったく無いですからっ!!
酷い話です。
最悪な結末です。
わわわわ・・・ってなります。
あかん、あかん、あかんやろ!って呆然としちゃいます。
ヨーロッパの犯罪者こえぇぇ~~~。
高級な家に住む時はセキュリティは万全に。
だって強盗犯登場シーンがガラス窓突き破っての侵入なんやもん。
金持ちならガラス位厚めにしとけよって思わん?^^;
貴方の家はセコムしてますか?
オフィシャル・サイト(日本語)
評価:★★★★☆
11/12/13DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-12-07
メーカー:キングレコード