THE DIVE
2023年
ドイツ
91分
サスペンス
劇場公開(2024/02/02)
監督:
マキシミリアン・エァレンヴァイン
脚本:
マキシミリアン・エァレンヴァイン
出演:
ルイーザ・クラウゼ
ソフィー・ロウ
ダーヴィッド・シクルーナ
シャイア・リチャードソン
ステラ・ウーリヒ
<ストーリー>
ダイビング中、突然落石に見舞われて28m下の水底へ沈んでしまったメイ。酸素レベルが低下し、タイムリミットが刻々と迫る中、妹のドリューは姉を救出すべく命懸けで奮闘する。
―感想―
教会行った辺りから(ほぼ終盤やんけw)、あれ?なんかこういう話観た事あるな?と思っていたが、やっぱりリメイクでしたか。
姉と妹の立場が逆転しているのと、あとちょいちょいアレンジ加えている。
特に目立ったのが、酸欠酔い起こした姉が、過去の自分達の幼い姿を思い浮かべるシーン。
くどいし、長いし、かと言って深い意味があるのかとなるとそうでもない様な気もするし。
オリジナルは80分。
回想シーンを頻繁に入れた事で、10分無駄に尺伸ばしした結果、テンポが悪くなった様にしか感じず。
妹が陸に上がった際に、タイムリミットがある為、タイマーが発動されるのだが
この画像の右下にある時計、出来ればずっと出して欲しかった。
それの方が、鑑賞者にも焦りを共有させて、ハラハラさがもっと味わえたと思うんだけどなあ。
で、先に書いた様に、助けを求めて、灯台みたいな教会へと行き、ヘルプのメッセージを残してまた姉の所に戻る。
これが本当に只メッセージを残しただけ、で終わっちゃってる(人里離れた場所にあるので誰も来なかった、てのは理解出来るが)。
オリジナルの方は民家やったんよね、それにちゃんとラストでも救護応援が来てたし。
ワンちゃんの件も省略、というかオリジナル版みたく殺めるのに監督は抵抗があったのか?
本来なら活躍するはずだったアイテム、車のジャッキを探す部分も変更されていて、リメイク版では車のキーが無いからトランクが開けられず、半ばパニック状態の妹は突然脳筋パワーを炸裂させて車ごと、力任せに谷底へ!
火事場のクソ力にも程があるだろ(笑)。
しかし壊れたトランクから出てきたのは、ジャッキではなく・・・。
おい、俺を使えよ、ジャッキなんかよりもめっちゃ役立つぞ!
パンク修理剤の主張が激しい(笑)。
終盤、生きるか死ぬかの意味で姉と妹の立場が入れ替わる等、多少は展開に山場を設けてはいるが、個人的にはオリジナル版の方が緊張感がずっと続いていて面白かったかも。
兎に角、頻繁に入ってくる回想シーンみたいなのが邪魔。
死の淵に立たされた時の人間の心理的なものをオリジナル版より強く描きたかったんだろうとは思うけれども、そこで一々緊張の糸が一旦途切れてしまうのが残念だ。
本作は未体験ゾーンで一応劇場公開、しかし俺的に面白いと感じるオリジナルの方が未公開、皮肉なもんですな。
評価:★★☆
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関連作:
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