銀幕大帝α

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赤ずきん

2011年10月19日 21時28分09秒 | 洋画アドベンチャー/ファンタジー
RED RIDING HOOD/11年/米・加/100分/ダーク・ラブファンタジー/劇場公開
監督:キャサリン・ハードウィック
製作:レオナルド・ディカプリオ
製作総指揮:キャサリン・ハードウィック

出演:アマンダ・サイフリッド、ゲイリー・オールドマン、ビリー・バーク、シャイロー・フェルナンデス、マックス・アイアンズ、ヴァージニア・マドセン、ルーカス・ハース、ジュリー・クリスティ

<ストーリー>
ダガーホーン村の少女・ヴァレリーは、親が決めた結婚から逃げるため恋人のピーターと共に村を出ようとするが…。
<感想>
2人のイケメン君を手玉に取る大人版赤ずきんさんのお話やね。
その赤ずきんを演じるアマンダ・サイフリッドが本当に綺麗。
彼女だけ周りから浮いているみたくぽわっと明るいのよ。
まるで闇夜に照らされる満月みたい。
白く透き通った肌に目が吸い寄せられそうでした。

グリム童話「赤ずきん」をモチーフにしている事もあり、きちんと狼との関わりも描かれています。
本作では狼人間として登場。
昼間は人間ですが、赤い月が浮かぶ夜になると凶暴な狼へと変身するのです。

その狼を倒すべく村にやってくるソロモン神父役にゲイリー・オールドマン。
彼もまた以前に狼人間と化した妻を殺した経緯があるらしく、化け物は必ずこの村の何処かに身を潜め、赤ずきんことヴァレリーを常に狙っていると断言し、教会を拠点に狼人間探しを始めて行きます。

さて一体、村人の誰が狼人間なのか。

中盤以降はこれ一点に絞られてくるので、自然と狼人間探しに私も付き合ってしまう面白さがありました。

結構、意外な人でしたよ~。
裏の裏を突かれた感じですかね。
色々と怪しそうな人間が出てくるんですよ。
だから中々、こいつだ!と決められずに最後まで見せられて

あ、な~るほどぉ

と驚かされました。

狼人間の正体が明かされた後、それまでにあった伏線が一気に回収されスッキリ感も一入。
それとソロモン神父の銀の爪がああいう形で役立ってしまうとはね^^

ロマンスよりサスペンス色が強かったので、私的には楽しめた作品でした。

途中、聞き覚えがある曲のイントロが薄らと流れ、「あれ?」と思いつつも確信が持てず、空耳だったのかな?と。
でもエンディングでしっかり流れて「あ!やっぱり」って。
好きなんですよ、この曲。

Crystal Visions by The Big Pink

評価:★★★☆
11/10/19DVD鑑賞(新作)
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レンタル開始日:2011-10-19
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KING GAME キングゲーム

2011年10月17日 00時07分02秒 | 邦画サスペンス
09年/日本/93分/ミステリー・サスペンス/劇場公開
監督:江川達也
原案:江川達也

出演:石田卓也、芦名星、窪塚俊介、前田愛、堀部圭亮、山本浩司、夏目ナナ、川村ゆきえ、木村佳乃

<ストーリー>
ある日突然、何者かによって同じ場所に集められた10人の見知らぬ男女。彼らはそこで命じられるままに王様ゲームを行うことに。
<感想>
王様だ~れだ。

密室で繰り広げられる王様ゲーム。
さて、どんな危ない展開になっていくのか!?

なりません。
ちっともハラハラするような王様ゲームになっていきません!

もっとさぁ、こう死を賭けたゲームとかを要求していく残忍なものを期待したんだけど。
最初はまぁポッキーを咥えて男同士でキスなんて初歩的なものでもいいよ。
その後も男女がディープキスしながら別の男が実況中継するとか?
それぞれが自己紹介していくとか?
ボンテージを着こんだ女を皆が鞭でビシバシ叩くとか?

どーーーーーーーーでもいいですから!

全員が見守る中で公然セックス

とか

1番が3番の頭を銃で撃ち抜く

とか

エログロで攻めてこんかい!!

結局出た死者は1人だけ。
それもゲームとは関係ない病死って何さ。

それと、途中離脱者がどんどん出てくるんだけれど、誰かに何かをされる訳でも無く、自らヘリに乗り込んで帰国ってふざけてんのか?

部屋の気圧を下げて幻覚を見せるなんてのも、一体何が関係あるのか意味不明。
虎が現れて、参加者がワ~~~ってなって木村佳乃が恐怖で失禁。
気圧が戻って、はぁ一安心。

つっまんねぇんだよ!!!

オチとしては、王様ゲームをして勝者になった者が、ある国の本当の王様になれるという、なんじゃそりゃなモノ。
参加者の先祖が遥か昔、その国の王を助けたので、恩返しがしたかったんだとよ。
あっそう。

いやはや何一つ面白くない内容の映画に貴重な時間を使ってしまいました。
豪華出演者の無駄使い。
こんな映画に出る事を快く引き受けた役者たちは心が広いね~。
やっぱあれか?
出演料だろ?
江川達也、無駄金持ってそうやもん(笑)。

川村ゆきえのヘンテコな演技しか記憶に残っておらん。
こりゃ困った。

江川達也って漫画じゃぶっ飛んだものばっかり描いているのに、実写映画撮ると真面目ぶって普通、いやそれ以下になっちまう。
映画でもバカにならんかい!!!!

オフィシャル・サイト

評価:
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GANTZ: PERFECT ANSWER

2011年10月16日 01時05分09秒 | 邦画アクション
11年/日本/141分/SFアクション・サスペンス/PG12/劇場公開
監督:佐藤信介
原作:奥浩哉

出演:二宮和也、松山ケンイチ、吉高由里子、本郷奏多、夏菜、水沢奈子、戸田菜穂、綾野剛、伊藤歩、田口トモロヲ、山田孝之

<ストーリー>
100点を目指して順調に得点を積み重ねる玄野たち。しかし、加藤の不可解な復活とガンツメンバーの周囲を嗅ぎ回る謎の男が出現し、ガンツの何かが狂い始める。
<感想>
う~んと、まぁ無難な作りかな、と。

原作の世界観が好きだから、物語がオリジナリティになっても、あの無茶苦茶さを実写で観れるという喜びみたいなものがあったから退屈せずに観れました。

それと映画として最後はどう落とし前をつけるのかに凄く興味あったし。
原作は完結していないけれど、映画として完結させるにはあの終わり方でも十分でしょ。
良い感じの衝撃的な〆方になっていて私的には満足な方かな。
玄野が下すにはこれしかないであろう「PERFECT ANSWER」になっていたと思います。

ただ、商店街がドッカンドッカンしたり、地下鉄電車内で乗客巻き込んでの血まみれ大乱闘が巻き起こったりと迫力ある画が所々で観れる事は確かだけど、前作程のワクワクしたものがちっとも得られなかったのが残念。

金かけているなってのは伝わってくるのに、観る側を楽しませてくれているなというのが伝わってこないのがどうにも。

玄野くんが多恵ちゃんおんぶして猿飛び佐助みたくビル群をピョンピョン跳び回られてもねぇ。

偽加藤と玄野とのタイマン勝負にも熱くなれるものが感じられなかったし。
味気無いチャンバラをダラダラと見せられてもハートが燃えないのよねぇ。
復活した加藤がもうちょっとアクションに華を添えるのかと思いきやてんで弱いってのもなんだかな~^^;

前作が面白過ぎたので、本作にもかなり期待していたんですが、監督が完結編として守りに入り過ぎちゃった為か、物語の流れに関しても見せ場であるはずのアクションに関しても中途半端な感じがしてならないです。

山田孝之演じる男の存在理由もイマイチ良く解らん。

玄野の決断で全て丸く収まって皆がハッピーなエンディングも良いけれど、もうちょっとしんみりさせられる様な感動的なものも欲しかったです。

作品としては期待以下な出来だったけれど、まぁいいや!
吉高由里子を一杯観れたしさ●^^●♪
画面に出てくる度にニヤニヤしちゃってさ、私(笑)。
吉高由里子観て何1人気持ち悪くニヤけているのさ!と自分にツッコミ入れたくなったよワハハ。

前作のレヴューでもやりましたが、今回もやりますよ。
またかよ!と幾ら言われようが、好きな人は記事として記憶に留めておきたいのです。
それではいきましょう。
今作の小島多恵ちゃん。
もとい吉高由里子8連発!!








沢山の素敵な笑顔と綺麗な涙を有難う

因みに

この2人も可愛かったりするのです

オフィシャル・サイト

関連作:
『GANTZ ガンツ ~the first stage~(2004)』(アニメ版)
『GANTZ ガンツ ~地上波未放映篇~(2004)』(アニメ版)
『GANTZ(2010)』(実写版第1作)
『GANTZ: PERFECT ANSWER(2011)』(実写版第2作)
『ANOTHER GANTZ(2011)』(金曜ロードショー特別企画版)
『GANTZ:O(2016)』(劇場版CGアニメ)

評価:★★★☆吉高由里子には★5つ
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フィアー・イットセルフ FEAR ITSELF :交霊/メモリー

2011年10月15日 00時31分10秒 | 洋画ホラー
FEAR ITSELF/08年/米/各話約40分/ホラー/TVM
監督:ロブ・シュミット、ルパート・ウエインライト

<ストーリー>
女子高生のシェルビーは親友との霊遊びの最中、自殺した友人の霊と交信。霊は「私は殺された」とふたりに告げ…。「交霊」と「メモリー」の全2話を収録。

<感想>
著名なホラー監督が集った1話完結のホラー作品。
第1話目『交霊』

監督は『クライモリ』のロブ・シュミット。

ハロウィンの夜、2人の女子高生が日本で言う「こっくりさん」を始める。
すると、彼女らの同級生である目に見えない霊が現れ、2人に「私は殺された」と文字で告げる。
果たしてその同級生は誰に殺されたのか。

話が進むにつれ、犯人が殺されたと告げる同級生が在籍していたチア部の顧問ではないかと疑いが持ち上がってきます。
女子高生の1人がその先生の家に侵入し、ある薬を見付けた事で確証を得るのですが、しかし・・・。

ラストは2段オチになっていますが、話の辻褄性がしっかりとしているので納得出来る範囲に収まってはいます。
サスペンスとゴーストホラーが上手く噛み合っていて面白い作品になっているのではないでしょうか。
只予測できるビックリ演出ばかりだったので、その辺にはもう一工夫が欲しかったかも。

第2話目『メモリー』

監督は『ザ・フォッグ』のルパート・ウエインライト。

あるマンションに引っ越してきた青年。
しかし、その日を境に、ある男の幻覚を見る事になる。
相談した神父によれば彼の前世ではないかと。

日増しに幻覚は強くなり、彼はその男が恋人を惨殺する記憶(メモリー)にまで辿り着きます。
そしてその行為は現実とシンクロしていき・・・。

ラストはこれまた意外な結末。
見せられた記憶通りだと殺すはずが、実は・・・というオチは捻りがあって面白い。

最後は盛り上がっていくのだが、そこまでは現実と過去を行ったり来たりを、殺人に至るまでの‘説明’として淡々と描いているだけなので、ちょっと退屈に思える所が勿体無い。

2作品共、ハラハラさせる演出が少しばかり薄い気がする。

関連作:
『フィアー・イットセルフ FEAR ITSELF :二人の男/Xデイ』
『フィアー・イットセルフ FEAR ITSELF :マンイーター/疑惑』
『フィアー・イットセルフ FEAR ITSELF :交霊/メモリー』
『フィアー・イットセルフ FEAR ITSELF :サクリファイス/獣医』
『フィアー・イットセルフ FEAR ITSELF :声/ドッペルゲンガー』
『フィアー・イットセルフ :コミュニティ/生還/サークル』

評価:
『交霊』★★★
『メモリー』★★☆
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モンスターズ/地球外生命体

2011年10月14日 23時41分29秒 | 洋画サスペンス
MONSTERS/10年/英/94分/SFモンスター・サスペンス・ロマンス/劇場公開
監督:ギャレス・エドワーズ
脚本:ギャレス・エドワーズ
撮影:ギャレス・エドワーズ

出演:スクート・マクネイリー、ホイットニー・エイブル

<ストーリー>
地球外生命体のサンプルを乗せたNASAの探査機が地球帰還目前に大破し、メキシコの半分がモンスターの繁殖する危険地帯として隔離されている近未来を舞台に、ひょんなことからその危険地帯を通って一緒に帰国するハメになった一組のアメリカ人男女の運命を描く。
<感想>
主演男女2人以外は現地調達のエキストラという、異色の低予算モンスター映画。

モンスター登場シーンは必ず夜。
全形をはっきりと観てとらせないのは低予算故の監督なりの工夫か。
それでもタコ型モンスターの触手が戦闘機を湖底に引きずり込む場面や、のしのしと歩む場面は迫力的に描かれています。

昼間のシーンは専ら現状を撮影し続ける専属カメラマンが、社長令嬢と共にメキシコの危険地域を抜け、アメリカ国境付近まで逃げる様を追ったロードムービーなのだが、街の惨状を明確に映し出す事によって、一種のドキュメンタリータッチになっている所がユニーク。
ポイント的にモンスターの姿を見せず、敢えて咆哮と音、そして軍用機が飛び交う様を映す事で、何時何処から奴らが出てくるか分からない緊張感みたいなものを常に抱かさせる辺りにもアイデアが行き届いている。

モンスターが出るのは夜のみと先に書いたが、これが凄く活きているのが、終盤での2人が軍の助けを待つ休憩所でのシーン。

2体の巨大なモンスターが出現し、頭部を赤く発光させながら愛の契りを交わすのだが、2人が余りの美しさに魅せられていき、その姿に触発されたのか、内に込めていたお互いへの想いを打ち明けるかの様にキスという行為で愛を確かめ合う。

脱出という苦境の中で芽生えた愛が、モンスター同士による愛の馴初めにより、ようやく最後で成熟されるといったこの一連の流れの持って行き方には、ロマンスというジャンルを成立させる事にも成功していて、演出力の巧さに思わず舌を巻かされてしまった。

しかし、それ以上に唸らされたのが、その後の出来事。
実はこのラストシーンは冒頭のシーンと繋がっていた、というからくりがあったのだ。
軍によって引き離され、別々の軍用車に乗せられた2人。
改めて冒頭シーンを見返してみればはっきりするが、余りにも酷い恋の顛末となっている。
一旦2人の結ばれる姿に心を温めさせておきながら、惨劇をもってそれも一時の夢だったと、一気に奈落の底に突き落としてくれる明から暗へと引き継がれた嫌~なエンディング。
エンドロールが流れ出した瞬間、なんとも言えない重苦しい空気を感じ取り、「え?まさか・・・」と半信半疑でもう一度冒頭を再生させて観直し、改めて「うわぁ~」と悲観。

後味最悪な余韻をグッと引き寄せる上では見事なまでのロマンス崩壊悲劇を完成させているではないか。
やるなぁギャレス・エドワーズ監督。

オフィシャル・サイト(英語)
オフィシャル・サイト(日本語)

評価:★★★★
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メーカー:クロックワークス

関連作:
『モンスターズ/地球外生命体(2010)』(第1作)
『モンスターズ/新種襲来(2014)』(第2作)
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