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鳥取自立塾

鳥取県の片山知事の肝いりで始まった鳥取自立塾。今年で3回目になります。1回目2回目はあいにく議会の予定と重なり参加できませんでした。今年も2日目が地元の夏まつりの1日目と重なったのですが、無理をお願いして参加させてもらいました。

金曜日、前岐阜県知事で前全国知事会会長の梶原拓さんの特別講演があり、その後7つの分科会にわかれて講演や意見交換をしました。
私は第1分科会で、千葉県我孫子市長の福嶋さんのお話を聞きました。
"「新しい公共」と行政のアウトソーシング"というタイトルで、今、我孫子市が取り組んでいる提案型公共サービス民営化制度などについて話を聴き、その後、会場の参加者との質疑応答となりました。
2日目の土曜日は、片山知事のコーディネーターで、福嶋さんなど分科会の講師(座長)を努めた方々がパネルディスカッションをしました。

いつもながら、2日間で得た私なりのキーワード
新しい公共とは、実は本来の公共である
 つまり、明治以降、行政が多くの公共を担い、市民は行政に公共を委ね、行政を批判することが格好いいという風潮があるが、その前は今公共と言われている多くのこと(たとえば「道普請」)は地域で担ってきた。

公共サービスのアウトソーシングとは、公共サービスを全て市場原理にまかせることではない。
 公共を小さくする必要はない。地域コミュニティの中で公共サービスを担う。あるいは、公共サービスを担う民間主体を育てる。つまり、大きな公共を小さな地方政府で実現すること。

○地方分権での補完性の原理とは、市町村でできないことを都道府県がし、都道府県ができないことを国がすること。
 その前に、まず市民や民間ができないことを市町村がするということがあるのではないか?

住民投票条例 市民がずれていると感じたとき行う。ずれているかどうかは投票してみないとわからない。

○地方分権といってもなかなか変りたくない国・省庁がある。それらの動きを待つのではなく、先に地方がやってしまう。国から文句が出てきたら、そこで徹底的に闘う。

○人がいて自治が育つ。そういう人をどう育てるか?それは市民力、つまり市民、役所、議会、それぞれがちゃんと機能していないと市民力がつかない。

法律解釈能力が自治には重要。万人に法の解釈権はある。国のみが解釈権があるとはかぎらない。自立には法解釈能力+立法能力=法制能力が必要。

自治を貫徹していくと、地域間あるいは自治体間の格差が出てくる。その格差をどのように容認していくか?どの格差はなくすべきか?どの格差は均すべきか?そこが今後の大きな問題になってくるだろう。

1日目の夕食は交流会に参加しました。同じテーブルに小樽市議の方や三田市議、寝屋川市議、尼崎市議、和歌山NPOセンターの方、などなど、全国津々浦々からたくさんの人が参加していました。片山知事や福嶋市長さんとも直接お話をし、とても有意義な時間を過しました。
片山知事さんは私と同じように、今年は地域の自治会長をしているとのことで、自治会長をすると地域のことがよくわかって、知事の仕事にもとてもためになるとのことでした。私もほんとそれは同感です。 


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