君主は、戦闘だけでなく、選挙や株取引といった政治/経済要素が盛り込まれたMMORPGで、韓国では200万もの登録会員を有する人気MMORPGの1つです。日本でサービスされるバージョンは、ゲームの世界観が独自のものに再構築されていて、韓国版は李氏朝鮮をベースとしたものですが、日本版では「27世紀のアジア」になっています。22世紀に発生した地殻の大変動により破滅した文明が、500年かけて復興した状態からのスタートです。
このゲームの最大の特徴は、政治システムが組み込まれている事と言えるでしょう。選挙によって選ばれる「君主」はワールド(ゲーム内で最も大きなコミュニティ)内に存在する各国を束ね、教育・福祉・防衛・治安・経済・流通などを担当する5大臣を任命できます。さらにゲーム内で2番目に大きいコミュニティとして都市国家も存在し、都市国家では、実際の株式会社のように株式を公開することで、それを資金源に国を発展させることができるという物です。もちろん,政治や経済システムだけでなく,RPGらしい戦闘システムも搭載していますので、仲間達とダンジョンの奥にボスキャラクターを倒しに行くといった遊び方も可能です。
このゲームは、韓国の中央大学の経済学科が本作を授業教材として採択された事もあるらしく、政治・経済シミュレーション的な要素の作り込みは、しっかりした物だと思いますので、興味が湧いた人は是非1度プレイしてみてください。