それは、内分泌腺--ホルモンが、その力の発生源だったのだ。
チャクラを、近代医学による内分泌腺と対照してみよう。(表―)
チャクラの効能
チャクラは、ホルモンを分泌する内分泌腺と同一の場所にあり、ホルモンが持つ
驚異的な力を発現させる場所であることをのべた。
では、各チャクラは、どのような力を発揮するのであろうか。
クンダリニー・ヨーガの秘伝として伝えるところのものを記してみよう。(図4
~6)
1、ムーラーダーラーチャクラ
内分泌腺の性腺、腎臓の部位である。
表1チャクラと内分泌腺
----- ---- ‐‐一一- --- -‐ ---一一’ -‐’-- -- ’-’- ----~~-- =・ =--。---------=- -=ト ー= --目目~- --------
このチャクラを覚醒すると、体力が異常に増進して、普通の人の三~五倍の精力
をもつようになる。三日、四日の徹夜くらい平気になる。}切の病気を受けつけ
ず、健康体そのものとなる。病弱だった者は、その悪いところが、みな癒ってしま
う。このチャクラに5amyama(サンヤマ)を集中してその予不ルギーが発動した
とき、瀕死の病人でも床を蹴って立ち上がるだろう。男女ともに実際の年齢上り十
歳以上若くなる。
このチャクラの体現者は、八十歳の翁にして三十歳の壮者をしのぐ精力を持つと
される。
そのかわり、強烈な性欲と生殖力を持つようになるので、その于不ルギーを、オ
ージャスという知能の千不ルギーに変える方法をあわせ用いる。(それもチャクラ
によって、ホルモンを使うのである)
このチャクラが覚醒して子不ルギーが
発動すると、気力が充実し、勇敢になっ
て、積極果敢な行動力を発揮するように
なる。
なにものをも恐れず、なにごとにも惑
わず、大胆不敵、不動の信念をもってど
んな困難にもひるまない。生死を超越し
た超人的手腕力量を発揮する。そのため
に、このホルモンを「英雄のホルモン」
とよぶのである。
3、マニプーラーチャクラ
ヨーガの奥義書である『ヨーガースー
トラ』にこうある。
プラーナ・ルート
図4気道
闘いのホルモン、英雄ホルモンを湧出~せる副腎の部位である。
きた。だが、これらの部位は、決してそういうものではなく、さきに述べたよう
に、内分泌腺、神経群、酵素などに深い関係があり、実際に、医学的見地からみて
も非常に重要な場所であり、大切なはたらきをする場所であるのである。
「砂心ぶEを向ければ、体内の組織を知ることができる」とあるが、この5arrlya
maというのは、特別な修行を経た特殊な集中力をいう。
この「組織を知る」というのは、単に組織を知るだけではなく、組織を自由にコ
ントロールすることができるという意味である。
実際にこのナービーチャクラに砂心ぶEを集中すると、この太陽神経叢に属す
る内臓器官――それは食道から、胃、肝臓、膜臓、牌臓、副腎にいたるまで、すべ
てを自分の思うようにコントロールできるのである。それは、ホルモッ分泌もおな
じことで、これらの内臓器官が、どんな状態であるかをすぐに知り、少しでも異常
があればすぐに正常にもどしてしまう。
また、それは、自分のからだだけではなく、他人のからだも自由にゴッドロール
する力を持つから、他人の病気なども即座に癒してしまうのである。
4、アナーハターチャクラ
胸腺・心臓・肺臓の部位である。
このチャクラの体現により、いちじるしい感覚器官の増幅が見られる。
究極の力では、不可視光線(赤外線、紫外線)を見ることができ、超音波を聞く
ことができる。その結果、天災地変を予知することができるようになる。
それは、その超感覚と高度の知能の結合によるものである。それらは、自分の肉
体を思うままに統御する能力から来る。マニプ土フーチャクラとの結合である。
5、ヴィシュッダーチャクラ
甲状腺・唾液腺の部位である。
感覚器官の増幅が、高い次元に向かってな~れる。
聖霊と交流し、聖なるものの声を聞くことができるようになる。
また、自分にとってト可採な、埋筰でキ友’一となど弘一、天也心なら七、すぐに七
心、智慧の子不ルギーに同化して、そこから聞くことができる。つまり、大の肉体
はほろびても、その大の持っていた心の子不ルギーは、この空間に痕跡をとどめて
いるので、このチャクラでその心の波動と同じになれば、その心が持っていたすべて
のもの、意識も知能もみな自分と同化して、自分のものになるということである。
つまり、それは、霊界(四次元の世界)との交通の道が開けることを意味するの
である。
6、アージュニャー・チャクラ
極度に発達した知能を持つ。
一度、目にふれ、一度、耳にしたことは、ぜったいに忘れることのない記憶力。
どのように複雑な構造でも組織でも、瞬間的に分析し、推理し、理解して、本質
を把握してしま
えんえき きのう
う演輝と帰納の力。
一い「ll
コトバという間接思考を経ない純粋思考から発する超飛躍的な創造力。
究極には、仏教でいう「常楽我浄」の四徳を完成し、仏陀の感性に到達する。
7、サハスラーラーチャクラ
松果腺・松果体・視床下部の部位である。
これを体現すると、仏陀の覚性に到達する。すなわち、霊性の完成である。
このチャクラは、「頭の中の光明」(忿ぽ臣こ苔r)とよばれる。このチャクラが
目ざめた刹那、この部位に光明があらわれて、燦然とかがやくからである、とい
う。(極秘口伝あり)
このチャクラはすべてのチャクラを統合してこれを自由に制御する。すべてのチ
ャクラを自由に制御することができるようになると、彼はしだいに変身する。
クンダリニー・ヨーガでは、これを聖なるものと一体になる、と形容する。
このチャクラに、聖霊が宿り、聖霊と交流するようになるといづている。このチ
ャクラを完成した修行者を、超人、大師、救済者と呼ぶ。超人は物質世界を超越
し、時間と空間の制限を受けなくなる。
インドでは、仏陀が超人であるとして、このチャクラの完成者であることを、形
を以て示している。それは、仏像の頭頂がまるで帽子でもかぶったように大きく盛
り土かっており、これを「肉僣」と呼ぶ。サハスラ上フーチャクラの修行が完成し
て頭骨がこのように発達していることを示すのである。
以上、クンダリニー・ヨーガの奥義として伝えられるものに、わたくしの体験に
よる私見を加えて記述した。
クンダリニー瞑想のしかた
どのようにしてチャクラを動かすのであろうか?
それは、
意念
呼吸
筋肉
の相乗作用である。
しかし、だれにしても、いきなり最初から、クンダリニー・ヨーガの訓練に入る
ことは無理である。
不可能といってよい。
まず、ふつうの「瞑想」からはじめるべきである。
だから、この本の第二章「瞑想のしかた」を読んで、実践し、ふつうの瞑想のし
かたに熟達していただきたい。それからでなければ、クンダリニー・ヨーガの修行
は無理といわねばならない。
そこで、ここからさきは、あなたが、ふつうの瞑想に、ある程度、熟達している
ものと考えて、書くことにする。しかし、それも、ヒントしか書けないことを諒解
してほしい。
しかし、このヒントをもとに、あとにのべるいくつかの瞑想法を実習すれば、し
ところで、いま、わたくしは、どのようにしてチャクラを動かすのか、といっ
て、それは、意念と呼吸と筋肉の相乗作用だといった。
しかし、呼吸も筋肉も、意念(潜在意識もふくめて)の支配下にあるのであるか
ら、究極的には、「意念」だということになる。
そんな、わかりきったことを、承知の上でなぜ、意念・呼吸・筋肉とならべたの
か?
それは、意念を使う上で、どうしても、呼吸の力を借りなければならぬからであ
る。
それはどうしてか?
意念を「示らす」ためである。
意念は行らさなければならぬのである。
では、意念を、どのようにして行らすのか?
また、行息-’-‘息を行らすからには、行道―‐―-‐1行らす道も、おのずから無ければ
ならぬことを知らなければならない。
意念をめぐらすために、呼吸はこの上なく重大なはたらきをする。いや、それな
くして意念はめぐらすことができないのだ。
というのは、意念を行道させるためには、ひとつの物理的な「力」が必要だ
からである。
意念はかたちなきものであり、物理的な力は、全く無いことはないけれども、非
常に微弱なものである。
だから強化しなければならない。
それも、ただたんに行らすだけではなく、最終的には、チャクラを「動かす」
「つよく刺激する」ところまで、強力なものにしなければならぬのである。
つまり、心理作用を、物理作用にまでたかめるための、一種の変換作業がなされ
なければならないのだ。ここに、「行息」「止息」の秘密があるのである。
意念と呼吸によって生じた力を
これが仏陀のクンダリニー・ヨーガの極意である。
これは、文字などでは伝えきれない。わたくしについて実地に修練するか、もし
独習したいのであれば、わたくしの他の著書などを参考にして工夫されたい。
筋肉の使い方はもっとむずかしい。この「筋肉」とは、心の中にある筋肉であ
る。つまり、「心の筋肉」だ。むずかしいのは当然であろう。しかし、最終段階で、
ケンダリニーを覚醒させるためには、これがぜったいに必要なのである。
これは、最終奥義であって、ブックの「練行」の中に入る。
ブッダの練行は、実地に指導をうけるしかない。
瞑想の基本・呼吸法
仏陀釈尊が、瞑想を教えるにあたって、まず呼吸法を説いているわけをのべよ
人間の心は、呼吸と非常に密接な関係があるのである。
心の状態がそのまま呼吸にあらわれ、呼吸の状態がそのまま心を映し出す。
心が静まれば、呼吸も静まり、呼吸を静めれば心も静まる。
心と呼吸は一体なのだ。
そこでI―‐、呼吸をコントロールすることにより、心をコントロールするとい
う、高度のテクニックを使うのである。ここからスタートして、しだいに熟達し、
ついには自分の思うように心を使うことができるようになるのである。
いや、それだけではない。一歩すすんで、体の筋肉も、いまのべた心の筋肉も、
思う通りに使いこなすことができるようになるのである。
というのは、呼吸は心と一体であるが、それだけではなく、体とも一体であるか
らだ。修行が進など、今度は、呼吸と心が一体になって、心がえがくイメージ通
り、不随意筋をも動かすようになるのである。
瞑想法を教えるに際し、仏陀釈尊が、呼吸法から教えるのは、しごく当然なこと
なのである。
チャクラを、近代医学による内分泌腺と対照してみよう。(表―)
チャクラの効能
チャクラは、ホルモンを分泌する内分泌腺と同一の場所にあり、ホルモンが持つ
驚異的な力を発現させる場所であることをのべた。
では、各チャクラは、どのような力を発揮するのであろうか。
クンダリニー・ヨーガの秘伝として伝えるところのものを記してみよう。(図4
~6)
1、ムーラーダーラーチャクラ
内分泌腺の性腺、腎臓の部位である。
表1チャクラと内分泌腺
----- ---- ‐‐一一- --- -‐ ---一一’ -‐’-- -- ’-’- ----~~-- =・ =--。---------=- -=ト ー= --目目~- --------
このチャクラを覚醒すると、体力が異常に増進して、普通の人の三~五倍の精力
をもつようになる。三日、四日の徹夜くらい平気になる。}切の病気を受けつけ
ず、健康体そのものとなる。病弱だった者は、その悪いところが、みな癒ってしま
う。このチャクラに5amyama(サンヤマ)を集中してその予不ルギーが発動した
とき、瀕死の病人でも床を蹴って立ち上がるだろう。男女ともに実際の年齢上り十
歳以上若くなる。
このチャクラの体現者は、八十歳の翁にして三十歳の壮者をしのぐ精力を持つと
される。
そのかわり、強烈な性欲と生殖力を持つようになるので、その于不ルギーを、オ
ージャスという知能の千不ルギーに変える方法をあわせ用いる。(それもチャクラ
によって、ホルモンを使うのである)
このチャクラが覚醒して子不ルギーが
発動すると、気力が充実し、勇敢になっ
て、積極果敢な行動力を発揮するように
なる。
なにものをも恐れず、なにごとにも惑
わず、大胆不敵、不動の信念をもってど
んな困難にもひるまない。生死を超越し
た超人的手腕力量を発揮する。そのため
に、このホルモンを「英雄のホルモン」
とよぶのである。
3、マニプーラーチャクラ
ヨーガの奥義書である『ヨーガースー
トラ』にこうある。
プラーナ・ルート
図4気道
闘いのホルモン、英雄ホルモンを湧出~せる副腎の部位である。
きた。だが、これらの部位は、決してそういうものではなく、さきに述べたよう
に、内分泌腺、神経群、酵素などに深い関係があり、実際に、医学的見地からみて
も非常に重要な場所であり、大切なはたらきをする場所であるのである。
「砂心ぶEを向ければ、体内の組織を知ることができる」とあるが、この5arrlya
maというのは、特別な修行を経た特殊な集中力をいう。
この「組織を知る」というのは、単に組織を知るだけではなく、組織を自由にコ
ントロールすることができるという意味である。
実際にこのナービーチャクラに砂心ぶEを集中すると、この太陽神経叢に属す
る内臓器官――それは食道から、胃、肝臓、膜臓、牌臓、副腎にいたるまで、すべ
てを自分の思うようにコントロールできるのである。それは、ホルモッ分泌もおな
じことで、これらの内臓器官が、どんな状態であるかをすぐに知り、少しでも異常
があればすぐに正常にもどしてしまう。
また、それは、自分のからだだけではなく、他人のからだも自由にゴッドロール
する力を持つから、他人の病気なども即座に癒してしまうのである。
4、アナーハターチャクラ
胸腺・心臓・肺臓の部位である。
このチャクラの体現により、いちじるしい感覚器官の増幅が見られる。
究極の力では、不可視光線(赤外線、紫外線)を見ることができ、超音波を聞く
ことができる。その結果、天災地変を予知することができるようになる。
それは、その超感覚と高度の知能の結合によるものである。それらは、自分の肉
体を思うままに統御する能力から来る。マニプ土フーチャクラとの結合である。
5、ヴィシュッダーチャクラ
甲状腺・唾液腺の部位である。
感覚器官の増幅が、高い次元に向かってな~れる。
聖霊と交流し、聖なるものの声を聞くことができるようになる。
また、自分にとってト可採な、埋筰でキ友’一となど弘一、天也心なら七、すぐに七
心、智慧の子不ルギーに同化して、そこから聞くことができる。つまり、大の肉体
はほろびても、その大の持っていた心の子不ルギーは、この空間に痕跡をとどめて
いるので、このチャクラでその心の波動と同じになれば、その心が持っていたすべて
のもの、意識も知能もみな自分と同化して、自分のものになるということである。
つまり、それは、霊界(四次元の世界)との交通の道が開けることを意味するの
である。
6、アージュニャー・チャクラ
極度に発達した知能を持つ。
一度、目にふれ、一度、耳にしたことは、ぜったいに忘れることのない記憶力。
どのように複雑な構造でも組織でも、瞬間的に分析し、推理し、理解して、本質
を把握してしま
えんえき きのう
う演輝と帰納の力。
一い「ll
コトバという間接思考を経ない純粋思考から発する超飛躍的な創造力。
究極には、仏教でいう「常楽我浄」の四徳を完成し、仏陀の感性に到達する。
7、サハスラーラーチャクラ
松果腺・松果体・視床下部の部位である。
これを体現すると、仏陀の覚性に到達する。すなわち、霊性の完成である。
このチャクラは、「頭の中の光明」(忿ぽ臣こ苔r)とよばれる。このチャクラが
目ざめた刹那、この部位に光明があらわれて、燦然とかがやくからである、とい
う。(極秘口伝あり)
このチャクラはすべてのチャクラを統合してこれを自由に制御する。すべてのチ
ャクラを自由に制御することができるようになると、彼はしだいに変身する。
クンダリニー・ヨーガでは、これを聖なるものと一体になる、と形容する。
このチャクラに、聖霊が宿り、聖霊と交流するようになるといづている。このチ
ャクラを完成した修行者を、超人、大師、救済者と呼ぶ。超人は物質世界を超越
し、時間と空間の制限を受けなくなる。
インドでは、仏陀が超人であるとして、このチャクラの完成者であることを、形
を以て示している。それは、仏像の頭頂がまるで帽子でもかぶったように大きく盛
り土かっており、これを「肉僣」と呼ぶ。サハスラ上フーチャクラの修行が完成し
て頭骨がこのように発達していることを示すのである。
以上、クンダリニー・ヨーガの奥義として伝えられるものに、わたくしの体験に
よる私見を加えて記述した。
クンダリニー瞑想のしかた
どのようにしてチャクラを動かすのであろうか?
それは、
意念
呼吸
筋肉
の相乗作用である。
しかし、だれにしても、いきなり最初から、クンダリニー・ヨーガの訓練に入る
ことは無理である。
不可能といってよい。
まず、ふつうの「瞑想」からはじめるべきである。
だから、この本の第二章「瞑想のしかた」を読んで、実践し、ふつうの瞑想のし
かたに熟達していただきたい。それからでなければ、クンダリニー・ヨーガの修行
は無理といわねばならない。
そこで、ここからさきは、あなたが、ふつうの瞑想に、ある程度、熟達している
ものと考えて、書くことにする。しかし、それも、ヒントしか書けないことを諒解
してほしい。
しかし、このヒントをもとに、あとにのべるいくつかの瞑想法を実習すれば、し
ところで、いま、わたくしは、どのようにしてチャクラを動かすのか、といっ
て、それは、意念と呼吸と筋肉の相乗作用だといった。
しかし、呼吸も筋肉も、意念(潜在意識もふくめて)の支配下にあるのであるか
ら、究極的には、「意念」だということになる。
そんな、わかりきったことを、承知の上でなぜ、意念・呼吸・筋肉とならべたの
か?
それは、意念を使う上で、どうしても、呼吸の力を借りなければならぬからであ
る。
それはどうしてか?
意念を「示らす」ためである。
意念は行らさなければならぬのである。
では、意念を、どのようにして行らすのか?
また、行息-’-‘息を行らすからには、行道―‐―-‐1行らす道も、おのずから無ければ
ならぬことを知らなければならない。
意念をめぐらすために、呼吸はこの上なく重大なはたらきをする。いや、それな
くして意念はめぐらすことができないのだ。
というのは、意念を行道させるためには、ひとつの物理的な「力」が必要だ
からである。
意念はかたちなきものであり、物理的な力は、全く無いことはないけれども、非
常に微弱なものである。
だから強化しなければならない。
それも、ただたんに行らすだけではなく、最終的には、チャクラを「動かす」
「つよく刺激する」ところまで、強力なものにしなければならぬのである。
つまり、心理作用を、物理作用にまでたかめるための、一種の変換作業がなされ
なければならないのだ。ここに、「行息」「止息」の秘密があるのである。
意念と呼吸によって生じた力を
これが仏陀のクンダリニー・ヨーガの極意である。
これは、文字などでは伝えきれない。わたくしについて実地に修練するか、もし
独習したいのであれば、わたくしの他の著書などを参考にして工夫されたい。
筋肉の使い方はもっとむずかしい。この「筋肉」とは、心の中にある筋肉であ
る。つまり、「心の筋肉」だ。むずかしいのは当然であろう。しかし、最終段階で、
ケンダリニーを覚醒させるためには、これがぜったいに必要なのである。
これは、最終奥義であって、ブックの「練行」の中に入る。
ブッダの練行は、実地に指導をうけるしかない。
瞑想の基本・呼吸法
仏陀釈尊が、瞑想を教えるにあたって、まず呼吸法を説いているわけをのべよ
人間の心は、呼吸と非常に密接な関係があるのである。
心の状態がそのまま呼吸にあらわれ、呼吸の状態がそのまま心を映し出す。
心が静まれば、呼吸も静まり、呼吸を静めれば心も静まる。
心と呼吸は一体なのだ。
そこでI―‐、呼吸をコントロールすることにより、心をコントロールするとい
う、高度のテクニックを使うのである。ここからスタートして、しだいに熟達し、
ついには自分の思うように心を使うことができるようになるのである。
いや、それだけではない。一歩すすんで、体の筋肉も、いまのべた心の筋肉も、
思う通りに使いこなすことができるようになるのである。
というのは、呼吸は心と一体であるが、それだけではなく、体とも一体であるか
らだ。修行が進など、今度は、呼吸と心が一体になって、心がえがくイメージ通
り、不随意筋をも動かすようになるのである。
瞑想法を教えるに際し、仏陀釈尊が、呼吸法から教えるのは、しごく当然なこと
なのである。