統一地方選挙の第2ラウンドが始まった。全国的に注目される選挙がいくつかあるが、何と言っても、まずは北海道夕張市長選挙だろう。現職の後藤市長は責任をとって辞めることになった。何せ353億円の借金を18年間かけて返済していかなければならず、しかも新しい市長の給与は今までの862000円から259000円へ大幅ダウンとなる。よほどの覚悟がなければ務まらない。
現在、道外からの4人を含む7人の立候補者がいるというが、事前の説明会には30人以上の問い合わせがあり、ポスター掲示板の枠は結局18人分用意したという。このような乱立になると、みんなが有効投票の四分の一を獲得出来なければ再選挙になる可能性がある。
北海道には、夕張市のほかに、もう一つ注目したい選挙がある。小樽市長選挙だ。ここは、3選を目指す現職の山田市長(自民・公明・民主・連合小樽の推薦)に対抗して、元自民党衆議院議員の佐藤静雄氏と市議の森井氏(無党派)が立候補している。なかでも、佐藤氏は「無給で市長を務める」と宣言しているが、果たして市民はどのような選択をするのだろうか。興味をもって見守りたい。