北の旅人

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小沢氏、亀井氏は、もう過去の人

2012-04-02 10:08:50 | Weblog

        こんな政治家たちが蠢く、永田町の風景は、もう見飽きた

消費税増税問題に関する民主党の小沢一郎元代表と国民新党の亀井静香代表の動きは、誠に見苦しい。小沢氏は「今これほどの大増税をやるべき時なのか。国民から負担を頂く大増税の前にやるべきことがある。私たちはいたずらに政局の中で、同じ党内で意義を唱えているわけではない。民主党が国民の期待を担った初心をもう一度取り戻し、みんなで当初目指したものに向って頑張っていこうと主張している」と、野田政権を批判している。

 だが、小沢氏らが言う、増税の前にやるべき事とは何なのか。少しも聞こえてこない。当初目指したものとは何なのか。口を開けば「国民との約束を果たさなければダメだ」という。しかし、それらは、ことごとく破綻し、すでに国民の信頼を失っているではないか。いかにも国民の見方を装っているが、東北大震災における小沢氏の仕事ぶりはどうだったのか。同じ地元出身の議員からは「もっと被災地に入ってほしい」という注文をつけられているという。

 小沢氏はまた、消費税率引き上げ関連法案の閣議決定について、「小沢グループの議員に対し、「政治家というより人間として筋道をきちんと通すことが大事だ」と語り、政務三役や党役員に就いている小沢グループの議員に「集団辞任」を促しているという。小沢氏が「人間として~」という言葉を使うなら、そっくり小沢氏にその言葉をお返ししたい。いやしくも、小沢氏は被告の身であり、党員資格停止中である。人間として言うなら、ここは謹慎すべき時だ。にもかかわらず、そんなことはお構いなしに、自分の力を誇示するため、「数は力」とばかりに政局にうつつを抜かしている。結局は、政局を混乱させ、党内で主導権を握ろうとする姿勢は見え見えだ。さらに、衆院解散となれば、小沢チルドレンの多くの再選は極めて厳しいと言われるだけに、何としても選挙は避けたいというのが本音なのだ。

政局を見渡せば、民主党執行部にしても野党の自民党にしても「小沢切り」の方向へ進んでいるようだ。自民党の谷垣総裁、石原幹事長も「野田首相が法案に反対する小沢一郎氏らと決別し、衆院解散・総選挙の時期を明確にすれば、賛成することもあり得る」と語っている。小沢氏に関しては、今月下旬に裁判の判決が下されるが、どんな結果にしても、すでに小沢氏は過去の人だ。そのことを、早く認識し、潔く政界を去るべきだ。

国民新党の亀井代表も、また同じく過去の人だ。ああだ、こうだと声高に叫んでいるが、党内で亀井氏に付いていくのは、たった一人だ。連立政権内でも、党内でも居場所がなくなると、今度は「石原新党」なるものを仕掛けているが、仮に新党が結成されたとしても、これまた終わった人たちの集まりでしかなく、国民の支持など得られるはずもない。盛んに橋下氏率いる「大阪維新の会」に接近しようとしており、新党名を「維新」にするという案が検討されているらしいのだが、そういうセンス自体がお粗末としか言いようがない。亀井氏もまた、小沢一郎氏と同様、政界を引退すべきだ。

こんな政治家たちが、蠢く永田町の風景は、もう見飽きた。次期衆院選では、有権者も、こうした政治家たちをしっかり見極めなければならない。