北の旅人

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信州の旅④-妻籠宿

2014-07-26 13:09:50 | Weblog

2日目 妻籠宿へ。
南北に連なる6kmの細長い山峡の村。

江戸と京を結ぶ中山道は、山深い木曽路を通ることから木曽街道とも呼ばれていた。
中山道69次のうち江戸から数えて42番目となる妻籠宿は、中山道と伊那街道が
交叉する交通の要衝として古くから賑わっていた。

 

国の重要文化財・脇本陣奥谷。
代々脇本陣・問屋を勤めた家で、現在の建物は明治10年にそれまで禁制であった桧をふんだんに使い、 当時の粋を集めて建てたもの。島崎藤村の初恋の相手「ゆふ」さんの嫁ぎ先でもある。 平成13年6月、国の重要文化財に指定された。(妻籠観光協会HP)

「郵便史料館」も併設されている。昭和53年に復元されたもので、明治4年~現代までの年代別ポスト(ミニチュア)10個などの資料が展示されいる。全国唯一の「黒いポスト」が珍しい。この郵便局は藤村の『夜明け前』にも描かれている。

妻籠では【売らない、貸さない、壊さない」という三原則を守り、生活しながら江戸時代の町並みを後世に伝えている。

 

 

光徳寺。石垣を築き、白壁をめぐらせた気品あるお寺。明応9年(1500年)に開山されたと言われている。

妻籠宿本陣は、代々島崎氏が務めた。島崎藤村の母の生家。
平成7年に江戸時代後期の間取り図を基に忠実に復元されたもの。

なんとも風情がある木造の水車。

 『夜明け前』の書き出しの通り、「木曽路はすべて山の中である」。