北の旅人

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小泉元総理、小池氏支持の真意は?

2008-09-13 17:50:20 | Weblog

小泉元総理が小池百合子・元防衛大臣氏支持を表明した。「小泉改革」の継承を小池氏に託したということか。応援演説などにも駆け付けるのかどうか分からないが、もし街頭などにも立つなら、それなりの効果を上げるだろう。

しかし、国会議員の半数近くが麻生支持を
表明しているというから麻生氏の優位は動かないと思われる。そうした状況の中で、あえて小池氏支持を鮮明にしたというのは、多分、いずれ訪れるであろう政界再編をにらんでの動きだと見える。

小泉氏は、この春ごろから色々な動きをみせている。文藝春秋6月号によれば、 奥田碩日本経団連会長とともに自民・民主・財界人の会合を呼びかけ、自民党からは小池氏、茂木敏充・内閣府特命担当大臣(金融)、民主党から前原誠司・前代表、玄葉光一郎・元幹事長代理、仙石由人・元政調会長、財界から三木谷浩史・楽天社長などが出席した。

そして、小泉氏は「ここには
2人の総理候補がいる。今後いろんな動きがでてくるかもしれない」と語り、前原氏も「自民党政治がいつまでも続くわけではない。自民党が割れての再編なら、可能性として現実味が増す」と語ったという。

また、小泉氏に近い人たちからも、小泉氏の動きに符合するように、政界再編を前提とするようなコメントが聞こえてくる。

小泉氏の信頼厚く、今回の総裁選では小池氏を支持する武部勤・元幹事長((小泉内閣で農水大臣に抜擢され、党幹事長を2年務めた)は、以前から「小泉さんが再び首相の座につくことは120%ない」と、繰り返し言っている。もし、ほんとうにそうだとするならば、大きな舞台回しはするという意味にも聞こえるが。

また、飯島勲・元小泉総理首席秘書官も「今は多くを語れないが、私は現状のような自民党でも民主党でもない第三の勢力が出てきて、その受け皿たりえるのではないかという期待を持っている」と、微妙な発言をしている。
(文藝春秋10月号
)

恐らく、小泉氏は、麻生内閣が誕生したとしても、遠からず政界再編の時がくると睨んでいるのだろう。したがって、今回、小池氏を支持し、どの程度の票を取れるか、国民の反応はどうか、それによって今後の展開を考える大きな試金石と位置づけているのではないか。

今回の総裁選における小泉氏の動きは、間違いなく政界再編モードに突入したというメッセージだ。


       

 


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