北の旅人

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統一地方選挙②

2007-04-11 17:40:04 | Weblog

統一地方選挙の前半戦が終わった。感じたことを一つ二つ。

東京都知事選挙は石原氏の圧勝に終わったが、事実上の一騎打ちとなった浅野氏は、思ったほど得票できなかったというのが率直な感想だ。

以前、パフォーマンス先行型の政治家は要注意と言ったが、私の見るところ、浅野氏は石原氏の対抗馬が、なかなか決まらない段階で、頻繁にテレビに顔を出し、勝手連的な動きが出てくるのを期待していた節がある。

出馬表明でもないのに、わざわざ記者会見を開くなど(ご本人は、マスコミからの問い合わせが多いので、まとめてお答えすると言っていたが)、少し不自然な動き方だった。選挙前は、政党色は出したくないと、わざわざ民主党に断ったにもかかわらず、中盤に入って形勢が不利と見るや、なりふりかまわず民主党の応援を頼むという具合。(石原氏と自民党の関係も似たようなものだったが)

あくまでも信念を貫かなければ有権者の信頼は得られない。政策にしても、いまひとつ明確ではなかった。ただ、石原氏の「驕り」を指摘しブレーキをかけたこと、投票率アップに貢献したことは認めなければならない。

それにしても、野党第一党である民主党が独自候補を擁立できないとは、なんとも情けない限りだ。民主党について、もう一つ指摘しておきたいのは「格差是正」を政策の柱に据えていたが、鳩山幹事長も認めている通り、東京でも争点にはなり得なかったということだ。

また、北海道知事選挙でも、民主党が夕張市を「格差」のシンボルとして、格差是正を声高に叫んでいたが、大きな流れを作り出すことはできず、民主党の推薦候補が現職に約75万票差の大敗を喫した。民意を掴みきれていないのではないか。

もう一つ、今回の選挙で、「無党派対策」ということが強調されていたが、これに対する答えは、魅力ある候補者を立てることに尽きるのではないかと思う。もちろん政策の善し悪しも大事だが、信頼できると感じさせる候補、自分の考え方を自分の言葉で有権者にしっかり届けられる候補が、マスメディアが発達した時代には求められていると思う。どの政党も、こうした視点を考慮して候補者の選考を行うべきではないか。



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