登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

いじめる方も助けを求めている  会報 ふれんず125号より 2009年12 月 2 日発行

2017-10-27 22:04:00 | 会報「ふれんず」から

会報から一部紹介
体験者の貴重なお話です。


2 いじめる方も助けを求めている

男性:私は中学の時に、教科書を破られたり階段から落とされたりして、ひどいいじめを受けました。それで学校に行けなくなったのですが、父親が厳しかったので言えなくて、学校に行くようにして家を出て、近所の空き家で時間をつぶしていました。夏暑くて蚊がいても、冬雪が降りこんでも、学校に行くよりましと思っていました。中2の終わり頃、学校が気づいて指導があったのか、いじめは無くなりました。それで中3は学校に行きましたが、卒業してから長い間、その学校の前を通ることができませんでした。
   2年前、偶然テレビにその学校が映ったのを見て懐かしくなり、1週間後に近くに行ってみました。卒業以来初めて、自然とその学校に行くことができました。
   今思うといじめっ子も何か心を病んでいたのではないかと思います。恨みなどはもうありません。父親に「お前はいじめられた経験があるのだから、人をいじめるなよ」と言われたことを忘れません。不登校の経験を、これからも活かしていきたいと思っています。


母:学校の先生や親は、いじめられっ子のフォロ-もそうですが、いじめている側の子の気持ちも、何か助けを求めているのではないかと早めに汲み取って、「なんでいじめたりする気持ちになるのか」根本のところを解決しなければ、どんどん酷くなるのではないかと思います。
   問題を抱えてきた時に、外に向く子は人を殺し、内に向く子は自分を殺すと言われますが、ちょっとの心の変化で両方ともに向くのではないでしょうか。助けを求めている時にそれに気づかないというか、気づこうともしない社会にも問題があると思います。今は大人どうしの人間関係が希薄になっていて、大人自身も自分を守るのがいっぱいいっぱいで、生き辛さを抱えている世の中ですよね。

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嫌なことを乗り越えるための学校!?  会報 ふれんず124号より 2009年11 月 3 日発行  ②

2017-10-21 23:47:52 | 会報「ふれんず」から

8年前の会報ですけど、一部を紹介・・・

3 嫌なことを乗り越えるための学校!?

母:カウンセラーの先生は「学校へ行く、行かないが大事ではない。生きていく上で、嫌なことを嫌々ながらでもさせてください。学校も楽しいことばかりではなく、他の生徒も登校が嫌なこともある」と言われました。
 実は先日、学校から渡されたプリントの束の中に、小さく折りたたんだ手紙がこっそり入れてありました。それは、夏休みの「水やり当番」の連絡を、生徒が書いたものでした。「○月○日に○○ちゃんと組んでいます」と書いてありました。○○ちゃんというのは、別の不登校の子どもです。普通、来るかどうか分からない二人を組ませるでしょうか。その手紙は「絶対来てね」、「来ないと絶対許さないからね」とだんだんと激しい口調になって、私は悪意さえ感じ、恐くなりました。先生は「クラスは、よいクラスです」と言われるけど、みんないっぱいいっぱいなんだと感じました。

:エネルギーが貯まっていると嫌な事も乗り越えられるかもしれないけど、そうでないと無理ですよね。

祖母:社会に出て耐えていくために学校に行かないといけないという意見が多いし、自我を伸ばす余裕は今の世の中にはないです。でも、我慢して勉強するのはおかしい。なかには、楽しい授業をしてくれる先生もいますよ。
 私は、女学生の時は数学が苦手で、テスト前は丸暗記で試験を受けていました。でも大人になって算数教室に通ったら、とても面白いと思えましたよ。

母:学校は、皆いっせいに一つの輪の中に入れて、はみ出た方が悪いと言われます。

:10代、20代の人に「嫌なこと、苦しいことを乗り越えないといけない」と言うのは、大人の目線だと思います。
 30代になると、乗り越えないといけないことも、立ち止っても、引き返しても、良かったと今だったら言えます。「勉強も乗り越えて欲しい」と、大人は子どものために言うけど、自分が子どもに伝えるとすれば「人生長いのだから、乗り越え方もいろいろあるし、今乗り越えられなくてもいいんだよ」と言います。その子の人生だから、その子しか歩めないから。誰も「こっちがいい」とか言えないと思います。10年先、どちらがいいか分からないじゃないですか。本人の心が安定していればいいのではないかな。周りは「ハラハラしているよ」と伝えてもいいけど・・・。

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親は我が子と語り合うのが苦手  会報 ふれんず124号より 2009年11 月 3 日発行

2017-10-17 11:40:12 | 会報「ふれんず」から

8年前の会報より

❤ 参加して思うこと

親は我が子と語り合うのが苦手    石井嘉寿絵

 「『世の中思い通りにならない』と、自分が子どもだったら聞きたくないです。子どもも全部できるとは思っていない。むしろ、家族が10年後20年後どうなっているかという事を、話してもらいたい。私だったらそのことを聞きたい。そしたら自分も家族の一員として、どうしたらいいかなと考えると思います」と、ある子どもたちに近いところにいる30歳代?の男性が話してくれました。親とは違う視点での指摘で、ドキッとしましたし、新鮮でもありました。
 親は「子どもをどうにかしたい」と思いがちです。親は子どもを赤ちゃんの時から見ているので、いつまでも可愛くて、手をかけるべき存在として捉えていることが多いと思います。我が子を一人の対等な人間としてみて、悩みや生き方などを子と語り合うことが、親は苦手です。私もそうです。
 でも、子どもたちは実体験こそ少ないけど、いろいろなことを考え、感じとり、時には大人より勝っている事もあります。「子ども扱いされれば、反抗し自由を求め、自由に解放されれば、不安になり甘えてくる。そんな風に反抗と甘えを繰り返し、子どもは成長していくもの」らしいのです。そして、「この甘え(依存)と反抗(自立)は子どものペースで行われるのがいい」のだそうです。私もそう思います。だから、意図的に子どもを鍛えようとする時は、よほど注意して子どもの心の声を聴く必要があると思います。

 また、親の心の声も聴きとって欲しいところですけど、弱っている子どもには負担が大き過ぎます。家族や友だちなど、身近な大人が聴き取ってくれればいいけど、それが出来ない時は、同じような経験をしている親たちの集まりである「親の会」に、参加してみてください。
 今回も「私は我慢に我慢して、勉強のことをあまり言わないようにしているので、息子から『フレンズの親の会に行って、発散してきたら』と言われ、今日は出てきました」とおっしゃるお母さんが、いらっしゃったくらいですから。
      

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第6回くまもと子ども・若者よりそいシンポジウムのお知らせ

2017-10-15 22:57:03 | お知らせ
魚住絹代さんの講演と
不登校、ひきこもりを経験した若者のお話です。

どなたでもご参加いただけます。



裏面です
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10月、11月の日程

2017-10-14 20:05:49 | これからの日程
 日 程 

☀フレンズ 親の会
10月14日 (土)・11月 11 日(土)
午後 (受付1時~)1:30 ~ 4:30 ウェルパルくまもと1階 会議セミナー室


★フレンズ 夜の親の会 
11月 21 22日() ←間違っていました。ごめんなさい。
午後(受付6:15~) 6:30 ~ 8:45   ウェルパルくまもと1階 会議セミナー室
 夜の親の会、今後は奇数月に定着予定  ※途中からの参加、歓迎です!

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