ゆるり語ろう会 特集 より
■子ども地域食堂 おうち食堂 竹ちゃんち
代表 竹下さん (一般社団法人熊本県こども食堂ネットワーク 会長)
<自己紹介>
長崎県の小さな島で生まれ育ちました。6x歳です。6人姉弟で大勢の中で育ちました。島では、隠れキリシタンということがあって、堕胎が許されなくて、6人は少ない方で、みんな貧乏でした。波乱万丈の人生です。
島では何か行事があれば島中総出で参加して、皆で助け合って生活していました。私の今の活動にも影響があると思ってます。
勉強は嫌いだったけど、目立つことが好きで、弁論大会に2回出て、2回とも優勝して、卒業式で答辞を読ませてもらいました。
当時は集団就職が主流で、高校を卒業して、働きながら看護学校へ行き、看護士の資格を取りましたが、すぐ結婚を機に辞め、夫の職場の京都で暮らし始めました。
3人の子ができ、一番上の子が3歳になった頃、パートで近所の病院に勤め始めました。
幸い、社宅に同じ位の子どもがいる家庭が多かったので、皆で助け合いながら、協力しながら子育てができて、とても救われました。この時の経験も今役に立っていると思います。
31歳の時に夫の里の熊本に帰ってきて、仕事をしながら、大好きなボランティアを始めました。子育てサークルでお母さん達の居場所作りをして、子ども食堂へと間口を広げて行った感じです。
<居場所作り>
子ども食堂は熊本県内に何カ所あると思われますか?現在150箇所以上です。
私は今、2拠点で子ども食堂の活動をしてます。駄菓子屋カフェもオープンしました。
子ども食堂は、貧しい人に食事を提供するところではありません。子どもだけでなくお年寄りも来られて、地域のコミュニティが取れたらいいなと思ってます。地域の方の居場所だと思って頂けるといいです。
<私の思い>
私は、親支援が子ども支援と思ってます。子ども達を育てている親をしっかりサポートする事が、子どものサポートにも繋がると思います。
お母さん達に時間の余裕、心の余裕を持ってもらいたいので、困ったらすぐに相談できて、立ち寄れる場所にしたいです。
今はネットで何でも検索できる世の中ですが、いろんな方々の育児の体験とか経験の話を聴いて、役立ててもらって、そこから学んで自分の子育てに生かして欲しいです。
「幅広い世代の人達と交流をもてる場所」にしたいです。「無理をせず出来ることを出来るしこ」と思ってます。
良き時代を知ってる私達だからこそ、生き辛さを感じる子ども達に伝えていく事が大切
かなと。自分の周りにこんな居場所があるのを知って頂きたいです。
子どもが不登校やひきこもりの生活になって家族が悩んだ時、行く場所がある、話せる場所があるのが理想だと思います。もっと理想を言えば、学校の中にそんな居場所があるといいと思ってます。学校の中に子ども食堂があるのが私の夢です。
私がやってる活動をこれからもやり続けていくためには、地域の活動としてやらないと意味がないと思い、自治体とかに言い続けてきて、やっと少しだけ受け入れてもらえてきてる状況です。