登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

親の会報告 ふれんず294号より

2024-12-23 10:49:18 | 会報「ふれんず」から

第280回  フレンズ親の会    

2024年 11月19日 (土) 13:30〜16:45

ウェルパルくまもと 1階 会議セミナー室

参加者 9名   (初参加 2名 )    

       

今回、14時45分まで運営委員だけの会で終わるのかなと思っていたら、その後2人の初参加者を含め3人の参加があり、いつもより時間を延長しての親の会になりました。印象に残った話しを少し紹介します。

 

A.小学生の兄弟、上の子が不登校になったことで、下の子に影響がないか心配している。

B.うちの場合は、不登校になるような影響はありませんでした。もう高校生ではありましたけど。

C.「影響」というのは、この場合悪い影響という意味で言われていると思いますが、良い影響もあると思います。同じ家に住んでいるのですから、影響がないことはないと思います。

A.学校の若いカウンセラーに相談したら、「お母さんの接し方に問題がある」みたいに指摘され、心当たりはあるものの、とても落ち込んで、後日その方に「傷つきました」と伝えたら、謝られました。自分は完璧主義で、すぐ子どもを叱ってしまう。でも、めっちゃ褒めたりもするんです。

D.私が吹っ切れなくて、夫が寛容な態度をとることにやっぱり腹が立つ。上の子は元気になってきてるけど、下の子が心配。でも上の子は下の子の良さを認めていて、「癒やされる」と言います。

C.私は、学校休んでいても子どもは休養できてないと気づいて、それから朝起こさないことにしたら、ジワジワと子どもは元気になっていきました。

E.以前、親の会で自分の疑問を投げかけ、直接の答えはなかったものの、人の話を聞くうちに、その答えに気づけたことがあります。

F.高校3年の子が、中2から学校に行けなくなって、高校は普通科に入ったものの行けなくて、通信制に移りました。学校に行けるようになってはきたけど、自分から活発に行動することがないので、この先どうなるのかと、とても不安。                               

※個人が特定できないよう少し脚色してあります。

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息子は周りの方から教えられた

2024-11-17 17:59:44 | 会報「ふれんず」から

親の会報告 より

3 息子は周りの方から教えられた

C母: 息子は通信制高校を出た後、関西の専門学校に行きました。子どもが一人で学校の面接も行き、住む寮も決めてきました。私は入学式にも行きませんでした。
3年生の時、コロナ禍だったので短いインターンシップがあったんです。自分には合わないなどのストレスもあり、夜中にゲームをして大声でワァワァ叫んでいたようで、「迷惑してます」と寮長さんから私に連絡がありました。面倒見が良い寮長さんで、本人に注意すると、息子が「ゲームを預かって欲しい。自分は興奮して大声を出してしまうから」と言ったらしく、預かって下さったそうです。その後も息子はあまり変わらなかったようで、寮長さんが、息子に道徳的な本を下さり、息子も反省してました。
私も悩みましたが、結局息子の希望で引っ越しましたが、幸いその後も学校には通う事が出来ました。こういうことは親が教えないといけないんですが、周りの方から教えていただきました。この事があったからか、今は夜中に大声を出すことは無くなりました。

D母: 私も二男に対して同じような思いをしました。息子が就職した頃は、職場でお客さんによく怒鳴られていたようようなんです。言い返したりはしないようですが。私はその話を聞いた時に、ちょっと心配していました。
ある時、お客さんに怒鳴られて、「お前じゃダメだ。上の者を出せ!」って言われたらしいんです。息子はシュンとなって黙っていたら、支店長さんが「どうされましたか?」と出てきて話を聞いた後、「そういうことでしたらどうぞお帰りになって下さい。うちはこれ以上値引きは出来ません。スタッフは間違っていませんから」と言って下さったそうです。
息子が帰宅して嬉しそうにその話をしてくれて、私は嬉しくて、すぐにでもお菓子を買って感謝を伝えに行かなくちゃと思いました。

E : 普段あまり話してくれない息子さんがお母さんに話してくれたんですよね。お母さんのこと好きなんですよ。

F母: いい親子ですね。

B父: もう、息子さんに任せて良いでしょうね。

 

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子どもの「声」を聴いて、読みかえる  ふれんず292号 より

2024-10-24 12:57:40 | 会報「ふれんず」から

活動報告 

A 困難を有する子ども・若者によりそいましょうin阿蘇 に参加

9年8日(日)13:00~15:30  阿蘇市就業改善センター 大会議室 

会場参加約50人 フレンズから3名

第1部 講演

  • 貧困、いじめ、不登校など子ども・若者の現状を知り、何ができるかを考えていきましょう

 子どもの「声」を聴いて、読みかえる          

白石陽一氏(元・熊本大学教育学部)

8頁に渡る講演のレジュメを元に語られました。会場に支援する立場の人が多かったようで、

殆ど支援者向けの話でしたが、印象に残った言葉を紹介します。

・子どもの言葉には翻訳が必要。例「死ね」という言葉は「かまって欲しい」「淋しい」などの意味がある。

教師から見て「困った」子は、当事者からすれば「困っている」子。殆ど「二次障害」をかかえている。

・「君のことをもっと知りたいと思い続けること」が、対話をすすめる鍵になる。

・語るとは、何かを伝えるだけでなく、「自分を知る」営み。 

・不登校の子どもは「自分を責めている」、楽しむことへの罪悪感がある

・学校からは逃げられても、「自分自身からは逃げられない」

・「いじめではない、いじりだ」と、加害者が言う時は自己弁護。被害者が言う時、恥や弱さを隠す。

「救ってあげたい」という救済願望や「感謝されて当然」という支援者の優越感が対等の関係を阻害

・反省文は、内面と向き合うチャンスを奪うから、「きれいな反省文」を書いているうちは「自分が傷ついている」ことの自覚がない。よって自分の痛みに鈍感、心が麻痺しているから他人の痛みにも鈍感、被害者の痛みが理解できない。

 ※来年1月25日には宇土市で、また白石氏が講演されます。

 今回逃した方、質問したい方、是非ご参加下さい。

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励ましたら行っていたのに ふれんず292号より

2024-10-17 15:09:01 | 会報「ふれんず」から

1 励ましたら行っていたのに

: 中3の子と小6の子がいます。中3の娘は中2の後半から学校に行かなくなりました。部活だけは行ってました。中3になったら部活も頑張って、進学塾にも行って、学校に行くようになってましたけど・・。
小6の子は仲良しの3人組の1人がいなくなったから、学校に行かなくなりました。忘れ物が多く、宿題もできず、授業も出れなくなりました。励ましたら、行っていたのですが、上の子がお腹が痛くなるタイプで行かなくなって、活発だった下の子も行かなくなったのでここ(親の会)に辿り着きました。

B : 一人ひとり、違いますからね。

: 上の子は新学期になってからは担任の先生が好きみたいで、学習ルームに行ったり、教室に行ったりしています。

: 上のお子さんは将来何をしたいとか希望はありますか? 

: 大学に行きたいみたいです。大学生になってキラキラしたいようで県外に出たいと、東京、広島、鹿児島でもいいなぁと言います。近所にある進学校があるのですが、特進で行けるところを探したり、「自分はここが良いんじゃないか」とか言って定まりません。担任の先生は楽しく行けるところがいいんじゃないかと言われます。ただ、先生が言われる高校は家から遠いんです。

B : 中学になってから、突然行かなくなったのですか?

: 小学校の時は年間に何日か行かなかったのが、中3になってから。

B : 何か好きなことはしてますか?

: 布団の上で携帯をいじっています。本は大好きで、だけど勉強は出来なくて、昼夜逆転はない。ご飯は起きてきて一緒に食べます。食べたら、また布団をかぶってます。

B : うちの子は小5でポツポツ休んでいたけど、好きなことが出来るのはいいですね。

: 部屋が荒れています。鬱の人は風呂には入らなかったりするでしょ、だから何か言わずにおれない。「買い物に行くよ」と言うと、おしゃれして出てきたりはしますが。

 

 

 

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「校長ちゃん」が本を出版 ふれんず290号 より

2024-08-18 14:35:40 | 会報「ふれんず」から

 お知らせ 

A 校長ちゃん」が本を出版

タイトル それで、よかよか

86の愛のメッセージ

 

「よかよか」で始まり「よかよか」で終わる愛のメッセージ (本文 第1部より)

 

o 子どもはそのままでいい。そのまま大人になればよい。

o 自分の弱さを知っている人こそ強いのかもしれませんね。

o 「待つこと」は「信じること」。

o 入学式はゴールだよ。今まで本当によく頑張ったね。もう大丈夫だよ。

o SOSが出せる勇気は、歯を食いしばって困難を乗り越える強さと同じくらい大切ですよね。

o 「らしさ」にこだわるならば、あなたらしさにこだわってほしいと思うのです。

 

● 著者  校長ちゃん

某私立高校校長。『寛容の精神が醸成される社会』の実現を願って、

不登校経験者が多数を占める同校の日常を語り広げている。

 

●第1部 詩・イラスト  とまと さん

何気ない日常の中で生まれたナイーブな作品で多くの人の共感を得る。

著書に「言葉のお守り1章」等。

 

2024年7月1日 第1刷発行

発行者/中村宏隆   ・ 発行所/株式会社 中村堂

〒 104-0043 東京都中央区湊 3-11-7湊92ビル 4F

Tel.03-5244-9939  Fax.03-5244-9938

編集・印刷・製本/株式会社丸井工文社

定価/2,200円   

  • 「校長ちゃん」から

「校長の名前がこれ以上走るのは私の価値観にはあいません。現場は各先生方の懸命の努力でなりたっていますので。従って匿名出版です」とメッセージが届きました。

 

 †早々と購入して読まれた会員さんの感想

  大人買いして配りたい! 知ってる話もありますが、何度でも感動しかしかない!

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