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会報から 親の会に参加して思うことを・・・
参加して思うこと
今回、進路のことで悩まれている方が多く、受験の時期なのだなぁと感じました。
どの学校なら子どもが行く気になるのか、通えるのか、続けられるのか、卒業できるのかと親は心配します。そして私たちも「こんな学校もあんな学校もありますよ、見学してみませんか」と教えたくなります。
だけど、その前に忘れては行けないことがあるように思います。子どもが何を望んでいるのか、心の傷は癒えているのか、体の準備は出来ているのか、何か親に訴えたいことがあるのではないのか、等々。子どもを支援する人は、そこをしっかり確認して、次の一歩を踏み出してほしいと思います。そうでなければ、なかなか子どもの笑顔は見られないのではないでしょうか。そして、再び学校へ足が向かなくなった子を見て「情けない子」と思うのは間違いだと思います。そんな時は、時が熟していなかったか、選択が間違っていたか、頑張り過ぎたか、いろいろなことが考えられます。
また、どこにも所属しないでいることは、見た目よりエネルギーのいることだと、私は最近感じるようになりました。ある方が「今うちの子は、最近することがあって忙しそうにしています。嬉しそうです」と言われました。今の私にもあてはまる言葉で、苦笑いしてしまいました。何かしていないと不安なんですよね。何かしていないと生きていてはいけないような、「働かざるもの食うべからず」そんなことを言われているようで。不登校やひきこもりがちな子どもなら、なおさらそんな感じを持つのではないでしょうか。学びたくても学べない、学校へ行きたくても行けない、行きたい学校が無いなど、子どもの気持ちはなかなか晴れないと思います。
子どもが子どもらしくいられるためにも、子どもたちが行きたくなるような学校があちこちに出来たらいいなぁと思います。
会報から一部を・・・
4 高校の勉強の目的は?
J祖母:今の高校の勉強は大学受験や就職が、その目的なのでしょうか?
A教員:かつて高校は、自分の将来に向かって能力を磨くところでした。そして、伸びた部分を喜び合うところだったのですが、今は世の中につられ「結果がよければいい!」となってしまっています。だから、結果を出せなかった子はどんな生き方をしているのだろうと、気になります。そこらを自分は見ていきたいと思うのですが・・・。
J祖母:関東にいる孫とは電話で話します。家にいて、自分なりにいろんなことをしています。パソコンで動画を描いたり・・。
先日「天皇ってどうして尊いの?」と母親に聞いたそうです。母親から「おばあちゃんの方が詳しいのでは」と言われたからと、私に聞いてきました。孫は学校に行っていないから、自分が疑問に思ったことを自分で解決しなければならないのです。歴史は嫌いと言っていましたが、漫画からインカ帝国に興味を持ち、自分で学んでいます。本人の中で知識は増えていますが、系統立っていないと思うんです。それでいいのかなぁと心配です。
E:学校で勉強していれば、系統的になるのでしょうか?必ずしもそうとは言えないところもあるのでは・・・。お孫さんはとてもいい時間を過ごしておられると思います。そのうち、勉強されていることが先で繋がっていくと思いますよ。
5 中学での進路指導
F教員:中学で、進路が決まっていない生徒に普通科を勧めることが多いようです。しかし高卒の段階で求人は普通科にはほぼありません。工業科の場合、生徒数の3倍は依頼がありますし、大学進学の道もあり、選択肢が多いです。
定時制では教科書代はいらないし、返さなくてよい奨学金もあります。熊本は定時制は少ないようですね。入れる高校より、不登校経験者に配慮のある先生方のいる高校を選んでほしいと思います。
会報から一部
★第10回 フレンズ 夜の親の会 参加者8名
11月 22日(水) ・ウェルパルくまもと1階
「待つことが大事だと、やっと腑に落ちました」、「勉強はやる気が出ればするものですね」、「訳のわからない音楽にはまり込んで心配したけど、今は全然聞かない」、「気になる癖も、いつのまにかあまりしなくなった」など、半信半疑だったけど、辛い経験を経て信じられるようになったことが多く語られたように思います。
親の会は、最初ちょっと緊張されると思いますけど、参加してみると、かなりすっきりするみたいです。母親も、父親も。 石井
2015年11月から不定期に始めた夜の親の会、10回になりました。
これからは、奇数月に定着させていきます。
会報から一部ご紹介します。
不登校を理解できなかったときを経験して来られた父親たちの言葉、
とても説得力があります。一度子どものために読んでみてください。
4 前の自分とおんなじだ
B母: 一度カウンセラーと父親が話をする機会を作ったんですが、「いや、おれは関係ない。話す意味がない」と言っていました。
C : ・・省略・・子どもがああしてもこうしてもどうにもならないところから、親としての気付きが始まるのかな。Bさんの子どもさんは、お父さんとの関係を辛そうにしておられますか。
B母: 父親が帰ってくると表情が変わります。外に車が止まる音に敏感です。
D母: うちも、布団に入って寝たふりしてました。
E : 父親としては辛いですね。
F父: 辛いんだったら変わってくるはず。
B母: 息子は家でタブレットを使って少しずつ勉強していますが、この前父親が数日出張で留守をしたとき、出張先から子どもにメールで「毎日続けることが大事だよ」とか「毎日よくがんばってるね」とか、ひさしぶりに送ってきていたんです。ところが、出張から帰ってきた途端、「たったあれだけで追いつけるのか」とか言ったので、それも不信感になってしまって。
自分で選んだ夫なんですけど、人間性を疑ってしまいます。
C : 不登校は体験したことのない大人には、なかなか理解できない人が多いからですね。
G父:「これこれこうだからこう言ってはいけない」というような理屈を説明すればわかってもらえるということはないですか?
B母: 今は何を言ってもだめな気がします。(父親と息子と)二人で話して、「どうなんだ」と聞かれて本心を言うと、それでまた怒られると長男は言っていました。
G父:小さいうちに自己肯定感を持たせてないと自立できないとか言うことを伝えて、お父さんに本心はぐっとこらえて一緒に成長してもらえるといいんでしょうが…
F父:たぶんお父さんも悩んでいると思うんですけど。今日ここに来られることはお父さんには言われてるんですか?
B母: いいえ。前も何かそういう講演会に行って話を聞くとかしたんですけど、「行っても何も変わらないだろう」と言います。
G父:動かないと変わらないと思うんですけど。逃げておられる気もします。
E : お父さんにも本音を出せる場があればいいんですけどね。
B母: 友達と飲みに行っても本音を言えないんじゃないかと思うんです。そういう友達とかがいないんじゃないかと思います。仕事の話がほとんどみたいで、家のことは良いことしか言わない。女子会とは違うみたいですね。
こういう会も行っても変わらないと思っているみたいです。「(子ども)本人が変わらなければならない、努力をしろ」と言います。
F父:たとえば、今日こういう会に行ってきましたけど、お父さんも話を聞いてみませんかとは、言えませんか。知らない人同士だから話せることもある。
G父:私は、うちの子が朝から起きられなくなったりしたとき、怠けている、嘘をついていると思っていました。それで無理矢理起こしたり、嫁さんを責めたりもしていました。それがいろんな話を聴いたりしたことで、違うことに気付きました。だから歯がゆいです、前の自分とおんなじだと。今日そういう同じようなお父さんがいたよと話してもらってもいいかな。
E : ご夫婦で来られたりすると、子どもさんの笑顔が早く戻ってくるような気がします。