登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

会報ふれんず198号より

2021-06-16 11:20:14 | 会報「ふれんず」から

5年前の熊本地震の翌月の会報より

フレンズ親の会 報告

 第194回  フレンズ親の会                     2016年5月14日 ( 土 )
 参加者18名  (初参加1名)                      パレア 会議室2


 熊本地震のあと、初めての親の会でした。会場の都合でいつもより時間が短いため、小グループはせずに、最初から全体で会を行いました。

 会員の皆様の状況がわからず、会報も届いたのかどうか心配していましたが、人数はいつもと変わらないくらいになりました。久しぶりに来てくださった方もおられて、とてもホッとしました。

今回に限り参加者の了解を得て録音をとりました。それを元に発言内容をまとめました。(記録・江上)

1 定時制高校に入学して

 この春、定時制高校に入学したばかりです。

 14日の前震の時は、下校途中で電車に乗る寸前でした。電車も不通になったので、とにかく学校へ引き返させて、車で迎えに行きました。わりとケロッとしてました。

 本震の時は、私が仕事で留守だったので、家に一人でいました。自分のコレクションの棚を守るのに必死だったようです。外の扉のサッシがはずれましたが、そこから虫が入ってくるのが嫌で、明かりを消してカーテンを閉めて部屋にいたようです。それでも、落ちてしまったガスコンロをもとに戻したりしててくれました。

 その後、避難することも考えましたが、大事なものがたくさんある自分の部屋から離れたくないようで、そのまま自宅で過ごしています。この辺りがこだわりの強さかなと思います。

 学校はまだ10日も行っていないので、よくわからないです。学校が再開して2時間ずつしか授業があっていないので、心身ともにまだきつくないみたいで、楽しく行っているようです。帰りが電車通りまで急いで歩くので足が痛いと言っています。まだ慣れてないので……

 もうすぐテストがあります。中学校にほとんど行っていないのでその学力をどうしようかなと言っています。大学にも行きたいらしいですけど、どこから手をつけていいのかわからないようです。

 私は、欲張ってもと思っていて、まず定時制を卒業することから無理しない程度にと思っています。

 定時制なので、制服もなく、オシャレに気が向いているようです。時間帯も昼ごろ起きて、朝・昼兼用の食事をしてという感じで、朝無理に起こさなくてもいいし、ちょうどいい具合みたいです。

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会報 ふれんず254号 より  発達障害で生まれてくれてありがとう

2021-06-06 16:51:30 | 不登校についての考え

お便りコーナー  

発達障害で生まれてくれてありがとう・・・ネットの記事を読んで                                                                                   K.I

インターネットに興味深い記事がありました。そこには発達障害の息子さん(大夢くん)を1人で育てた母親(51)の言葉等が書かれていました。この方は2020年8月に『発達障害で生まれてくれてありがとう』(光文社)を出版されています。

20年近く前、息子さんが小学1年生のとき「発達障害の疑いあり」という診断がおり、お母さんは、20冊もの専門書を読み漁り、発達障害とはどういうものかを学び、わが子の特徴を大まかに理解し、その上で専門書を学校に持参し、担任の先生に息子の行動の理解を次のように求められました。
 <ぜんぜん恥ずかしいことでもないし、大夢が悪いことしたわけでもないですから。皆に教えてやってください。ただ『大夢はADHDだから』と言っても、小学生ではわけわからないと思いますから。『大夢は頭のネジが何本か足りない子なんだって』と、そう教えてあげてください」>(本書より)と。さらに他の教師や保護者の方々にも「うちの大夢には、このような障害があります」と、堂々と公表されていたようです。

息子さんを「頭のネジが何本か足りない子」と表現されたのには驚きましたが、私は「頭のネジが平均的な子よりきつく締まってる、あるいは平均的な人には調整できない細かいネジが複数ある子」みたいな表現もできるかなと思いました。

当時の担任は<クラスの子供たちも、ちょっと突飛な行動をたびたびする大夢くんのことを、少々変わった個性の持ち主として認め、「大夢は大夢だから」と、クラスの一員として受け入れました。それもこれも、お母さんが診断結果を堂々と公にした、その結果だと思います。>(本書より)と語られたそうです。

まだまだ偏見が多い世の中で、公表するのはそう簡単なことではないと思います。このお母さんだって、専門書を読み漁るほど、最初は戸惑いや苦しみが多かったと想像します。

以下省略

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