登校拒否・不登校に学ぶ フレンズネットワーク くまもと  【不登校 命を守る 子の反応】  一人で悩まないで!  

不登校から学んで、子どもたちを取り巻く環境を改善しようと1997年に設立した団体です。その活動や想い等をつづります。

会報ふれんず133号 より

2021-08-29 18:32:14 | 会報「ふれんず」から

参加して思うこと

        「聴く」のは難しい

                                     石井嘉寿絵

 人は心配事があると、なかなか人の話に親身に耳を傾けることができません。心に余裕がないと、人の心配事など聴けないものだなと思いました。聴いているつもりでも、自分の不安を解消したいという想いが優先します。だからでしょうか、子どもの不安な思いが親に伝わりにくいのは。親は「子どもが学校へ行くのが当然だ」と思っていますから、行かなくなったことへの不安で心の中は一杯になっています。だから、子どもの話を聞いても、理解できないのではないでしょうか。そして教師は「学校にどうしたら早く戻せるか」ということで心は一杯になっていますから、子どもの異変に気づかず、深刻さに気づかず、「授業に出るように」などと言ってしまうのでしょう。

 「聴く」のはほとほと難しいことなのです。だから、親の会のような聴く訓練をする会が必要なのかもしれません。親の会は「素直に話す会」でもあり、「親身に聴く会」でもあるのです。親の会で「自分だけじゃないんだ」と思えたら、少し心に余裕ができて、子どもの話が聴けるようになるかもしれませんね。 

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会報ふれんず256号より 夜の親の会

2021-08-22 12:58:40 | 会報「ふれんず」から

★第28回 フレンズ夜の親の会     2021年7月22日(木) 18:30~20:30

   参加者12名 (初参加2名)                   ウェルパルくまもと 会議セミナー室

 

4ヶ月ぶりの夜の親の会、夜しか参加できない方は、この日を心待ちにされていたようでした。今回は、数年前に退会された方から、ご夫婦、親子、学習支援者、そして、新聞で知ったという初参加の方まで本当に幅広い参加者でした。

息子が就職したことを報告に来られた方は、以前の息子さんとのバトルを振り返りながら「今でも高校生が元気に登校している姿を見ると、辛い」ともおっしゃっていました。

そして初参加のお一人は家族間での激しい意見の衝突による子どもへの悪影響を心配され、もうひと方は、上の子まで不登校になったことで自分も体調を崩し、分かっているのに子どもに寄り添えなくなった自分を責めて、混乱されているようでした。

そんな中よく参加されるある方が「特に男の子は母親が大好きで、心配かけたくないのに思うように動けないことで苛立ったりする」と自分の体験や考えを語り、子どもが全員不登校を経験している親は「30才で学校に行っている人のお母さんが『どうすれば動きだすかと色々試してきたけど、そんなの要らんかった』と言われたのがとても心に残ってます。皆さん大丈夫ですよ」などと話されました。

涙がこみ上げる場面が多い会でしたが、終わってから「ここに来てよかった」と初参加の方がおっしゃっていました。夜の親の会、開けて本当によかったです。       (進行・石井)

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会報ふれんず256号より 

2021-08-17 21:08:54 | 会報「ふれんず」から

親の会の報告より

 

4  祖父母が… 

 

: 祖父母と同居しています。頭が固くて、とにかく「学校に行け」と言います。

 

: うちもよく言われます。

 

: 先日私から祖父母に「中学は行かなくても卒業できる」と話しましたら、「学校に行け」とは言わなくなりました。でもやっぱり、朝起こしに来たりする。祖父母は納得していません。祖父母は周りから「そら、学校には行かせないかんたい」と言われる。私もそう思っていましたし。

 

: おじいさん達も、お孫さんのことを心配して言われるんだろうと思います。その気持ちを受け取ってからでないと、なかなか分かってもらえないと思います。親の会に参加されるといいかも。孫のために来られる方けっこういらっしゃいますよ。

 

: 私も「当然学校には行くもの」と思っていました。「必ず行くのよー」とオーラを出していました。「他の子は行けるのにどうしてうちの子は行けないんだろう」としか思えなかった。ママ友にも言えず、「ダメな息子とダメな母親だと思われる」と思うと嫌だった。

 半年か1年経って、少しずつ変わりました。親も子も時間が必要なんだと思います。

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