・活動報告 A
熊本「非行」と向き合う親たちの会(雨やどりの会)の9月例会で
・2022.9.17(土)13:30~16:30 ・熊本県総合福祉センター 第3会議室
江藤圭子
“心のサポート相談員”として、私が12年間勤めた中で出会った子どもたちの心について語ってほしいとの依頼で、お話をさせていただいたので報告します。
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「今、子どもの心に寄せて」
自己紹介を兼ねて我が家の事
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親の会で
親は子どもの話に対して「そうじゃないよ」とか、「あなたのわがままじゃないの」と言いがちで、話をじっと聴けていない。でも、親の会で黙って聴いてもらう心地よさを体験すると、子どもの話も聴けるようになるようだ。私も親の会のおかげで、息子の話を夜中まででも聴いたりした。
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平成22年から熊本市の「心のサポート相談員」になって出会った子どもの話
●ゲーム好きのAちゃんは、「教科書の文字が動かない、動くといいのに」と言い、教室で過ごせず、相談室で私が相手をしたりした。授業中、誰もいない校庭に一緒に出て、クワガタの穴を教えてもらったりして過ごした。虫の知識にびっくりした。
● Bちゃんは小3。相談室に来ると、本棚にある親や教師向けの教育書を片っ端から読む子。IQが高く器用で、レゴや紙で精巧なものを作ることができる。戦艦や鉄道の話、文明の話を始めると止まらない。ある日、「江藤先生には困ったものだ」と言ってると、お母さんから言われた。「自分の知識以上のことを言われ、苦しくなった」とのこと。
興味があるからと、こちらが先取りしてはいけないなと、相談員としての失敗談です。
● 小4のCちゃん。1週間は塾や習い事で詰まり、土曜日の午前中だけフリー。イライラを晴らすために紙をやぶいたりしていると言う。
● 小6のDちゃん。低学年の時、お母さんが亡くなり、夜は仏壇の前で寝ることがあり、淋しい。「元気注入!」と言い、その子の肩を叩くことしか私にはできなかった。
● 同じく小6のEちゃん。早く家を出たい、小学生でも行けるところを教えてほしい、お母さんが食事を作らない、と言う。私は児童相談所や「NPOボンド」があると伝えた。
☆相談員としてやれることは、子どもの話を聴く事だった。
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